高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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500回記念、血糖について

Posted on: 木曜日, 3月 8th, 2012 in: クリニックより

とうとう、ブログも500回になりました。記念すべきブログなので、得意の血糖について書いてみることにしました。

血糖と一言で言っても、とても奥深いものです。糖は脳にとって重要なエネルギーなので、血糖値は70から130までの間で、なるべく安定するようにされています。だから、”甘いものを食べると血糖が上がる”と言う話は本当ではないですね。上がってしまうようなら、耐糖能異常か糖尿病です。

血糖値は、脳の活動に大きく影響されます。70を切っても、130を超えても頭はボーっとして、脳の活動は低下します。ところが、血糖の変動が大きい人は、だんだん体が慣れてくるので、血糖値が300を超えていても、全く症状が出なくなります。これは、血圧でも同じことが言えます。高血圧を患っている方は、血圧が200になっても平気です。普通の人が200になるとたぶん、ぶっ倒れると思うんですが。。。

血糖が低いことに関しては、高い血糖よりも順応しずらいようです。糖尿病を長く患っている方も低血糖に関しては、症状が出やすいものです。なぜ、低血糖のほうが順応しないのか?脳にとって、血糖が重要だからです。血糖が下がってしまったら、ひどい場合は昏睡を起こします。また、この昏睡が低血糖によるものだときずかれなければ、二度と目を覚ますことがなくなってしまうぐらい大変なことなのです。

また、最近の研究では、低血糖と認知症の関連も調べられていますし、低血糖を頻回に起こすと糖尿病自体の予後も悪いと言われています。高血糖より、低血糖のほうが重大な事態だとわかってきたのですね。血糖の変動はそううつ病だと勘違いされることもあります。血糖が高いと元気満タンになって、血糖が低くなると動きも鈍くなり元気がなくなるからです。性格だと思っている人の中にも、血糖変動が原因になってることが多いかもしれません。

では、どうすれば健康的な生活を送れるのでしょうか?一番は、血糖の変動を少なくすることです。70から130の間で安定すれば、精神的にも安定しますし、脳をはじめとしたいろんな臓器の障害も起きにくくなります。血糖の変動が血圧の変動にも関係していることもわかっていますから、血圧変動がひどい方も、血糖を調べてみるといいかもしれません。血糖変動を安定させたら、高血圧が治った方もいらっしゃいましたから。

血糖変動を調べる方法としては、糖負荷試験と24時間血糖測定があります。でも、血糖だけ調べてもその裏で動いているインシュリンの動きを知らないと、血糖変動が何から起きてるかわからないので、まずお勧めできるのは糖負荷試験です。血糖値と言うのは、からだの代謝の結果であって、その結果が出るためには、裏でいろんな代謝系の動きがあるわけなので、表面の血糖だけ調べても、何にもならないと言うことです。

ただ、血糖変動があるとわかれば、24時間血糖変動を調べることで、何をすれば血糖が変動するのかがわかってきますので、その後の生活の参考になっていきます。血糖値と言うのは、単独で高かったり低かったりする数字が問題なのではなくて、急激な上昇や、急激な減少がからだに負担をかけますので、それを調べるためには、24時間血糖測定しかないと言うことになります。

では、どうすれば血糖変動の少ない生活ができるのか?簡単には、低GI食品を中心として、一度に食べる量を減らすことです。普通の血糖変動であれば、3時間で血糖は下がるので、食事や間食は3時間以上あけることが重要です。低GI食品については、日本ではあまり見かけませんが、医療費が高いアメリカでは、低GIの料理本も売られています。

アメリカでは、医療費は日本の10倍とも言われています。薬一つもらうにも、10倍のお金がかかりますから、健康に関する関心はとても高いと言えます。なるべく薬に頼らない生活をしようと思えば、食が基本になりますので、低GIの料理の本もあるわけです。サプリメントも豊富にありますが、漢方薬のように薬剤師がその人ごとに合わせているようなので、日本のように勝手に飲むと言うことではないようです。そういったサプリメントの店には、がんになりにくい食事や、感染症にかかりにくい食事など、いろんな食事療法の本が売られています。サプリメントとともに、食の改善が進んでいるのですね。

また、血糖変動は、高脂血症など脂質系にも影響します。中性脂肪は、食事で余分に取ってしまったカロリーの結果なので、影響は出ますよね。中性脂肪は、血糖と同じくエネルギー源ですから、血糖と同様に考えるべきです。最近は、コレステロール系にも影響が出ると言われているので、高脂血症と言われている方も、血糖変動を調べてみるべきですね。また、高脂血症は、甲状腺機能にも影響されます。甲状腺機能が低ければ、悪玉コレステロールが上がりやすいわけです。

これらは、すべて代謝系として一括で考えたほうがいいでしょう。血糖値と言うのは、からだの一番表面で起きている現象なので、その奥に何があるかを探すべきなのだと思います。歯科の分野でも、血糖が気にされだしています。歯周病の直りが悪い人は、糖尿病が隠れている可能性があると言われます。血糖が高いと、傷の修復に影響が出るからです。けがが治りにくい体質と思っている方の中にも血糖変動があるかもしれません。

かなりいろんなことを書きましたが、血糖変動を安定させれば、いろんな部分が治る可能性があると言うことです。これは、薬で治療するのではなくて、食事管理になります。食べる時間、食べる内容、食べる順番、食べるのにかかった時間、そういったものが大きく影響します。食事に関しては、説明にかなり時間を要するので、簡単に一言でまとめると

朝食を抜かない、どかぐいしない、こまめに食べる。といったところでしょうか?

医療保険について思うこと

Posted on: 火曜日, 3月 6th, 2012 in: クリニックより

もう少し、医療保険について調べてみました。入院にかかる費用は平均16000円だそうです。それがカバーできるように保険に入ったほうがいいようなことが書いてありました。

しかし、違った方面から見ると、こういった医療保険が、入院日数を長引かせ医療費の底上げをしていると考えられます。ゆっくり入院してても、保険があるからと安心できるからです。もし、病名によって一定額が決まっていれば、なるべく早く退院して、元気になってもらった保険金を使ってしまわないようにと考えるのではないでしょうか?

アメリカなどでは、医療費が高いために入院期間はなるべく少なくして、近くのホテルに移って体調を整えて行くそうです。アメリカは広いので、退院して自宅に戻ると言っても移動だけでも大変なのでしょう。入院と言うのは、特殊な環境なので、私は早く日常に戻るほうがいいと思います。ただ、日常に戻れば、家族が大変なので、長めに入院を希望する方が多いと思います。おそらく、本人より家族の希望なのだと思います。

医療費は年々膨れ上がっています。それをどうしていくかは、医療を受ける側からも考えていかないと間に合わないと思います。

入院日額5000円、通院日額2000円、どっちが得なのでしょう?

Posted on: 月曜日, 3月 5th, 2012 in: クリニックより

傷害保険に入っていたので、入院日額5000円、通院日額2000円出してもらえます。それなら、入院したほうが得なのでしょうか?

入院した場合、平均すると日額1万円かかるそうです。そうすると、保険で5000円もらっても5000円の赤字になります。おまけに、免責何日っていうのがあるので、入院当初の何日かは、保険は下りないはずです。そう考えると、もらえる金額が大きいとしても、通院のほうが得かもしれませんね。

私の場合、骨折した当初、安静のためにと入院を勧められました。でも、入院するとなるといろんな同意書や誓約書の説明を受けて、サインをして、看護師さんに問診で家族関係や性格、趣味、好きな食べ物まで聞かれて、ゆっくりできるまでに結構時間がかかります。まして、安静だけであれば、入院の必要はないと判断し、通院でということにしました。

安静目的での入院。。。。これは大阪ではまず無理ですね。地方だったから、薦めてくれたのですが、大阪は厳しいので、安静のために入院などさせてくれません。特に、脊柱の骨折の場合、手術適応がなければ受け入れもしてくれません。ある患者の転送の時に、転送先を探すのに苦労しましたからよくわかっています。

では、通院日額2000円と言うのは得なのでしょうか?レントゲンなどの検査をすれば、必ず2000円は超えますから、足しにしかならない程度ですね。

入院患者さんを見ていたころは、よく患者さんの家族から、保険が出るからなるべく長く入院させてほしいと言われていました。高い保険をかけてきたのなら、しかたのないことでしょうけど、実際に保険金をもらうほうが得なのかどうなのかは、じっくり考えるべきだと思います。

入院生活が長くなれば、リハビリがあるとはいえ、1日の大半は寝たままになります。早めに退院すれば、何かと動かないとならないことがあるわけで、日常生活自体がリハビリになっていきます。保険金が出ると言う短期的な得な話と、長期的に見た利益、不利益は十分考えるべきだと思います。

私は、入院や通院に対して下りる保険は、必要ないと思って入っていません。今回は、スノーボード関連で、加入義務がある保険だったので、あてにもしていなかったものです。

医療は長期入院を認めない方向に変わってきており、とくに都会ではその傾向が強いです。入院すれば、これだけもらえると思って、高い保険料をかけておられる方、見直してみたほうがいいと思いますよ。

骨質劣化型骨粗鬆症って知ってますか?

Posted on: 金曜日, 3月 2nd, 2012 in: クリニックより

骨粗鬆症の検査では異常がないのに、骨折を起こしやすい人がいます。そういった人の中に骨質劣化型骨粗鬆症があると言われだしました。一般的に骨粗鬆症と言うのは、骨の中心部の骨の密度を測っています。ところが、そこは正常でも周囲の骨質が弱い人がいます。糖尿病,高血圧,動脈硬化,腎機能障害(CKD),慢性閉塞性肺疾患(COPD)などを持っている方に多いようです。

私の場合も、骨粗鬆症検査では、同年代に比べてかなり骨量が多い結果でした。糖尿病に近い血糖変動があるので、骨質劣化型である可能性があるわけです。

骨質劣化型骨粗鬆症があるかどうかの検査はまだ一般的ではないようなので、自分で気を付けることぐらいしかないかもしれません。カルシウムを取ることはもちろんですが、一番大事なことは太陽の光にあたって適度な運動をして、骨に負荷をかけることです。

カルシウムのサプリメントだけ飲んで、家でじっとしていたら、骨はボロボロになっていきますので、気をつけてくださいね。

木曜日の夕診は中止になりました

Posted on: 木曜日, 3月 1st, 2012 in: クリニックより

担当医の急な事情のため木曜日の4時から7時の診療は閉鎖することになりました。

それに伴って、診療体制を再検討することになりました。

現在、4月を目指して準備中ですが、再診の患者さん、紹介患者さんにつきましては、対応を始めています。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。

新体制については、決まり次第、ネット上で報告いたします。

DCOMって知ってますか?

Posted on: 金曜日, 2月 17th, 2012 in: クリニックより

医療の現場で使われている画像データの形式です。一般的に使われているものはjpegと言われます。それに撮影条件などいろんなデータを追加したものがDCOMだと言われています。最近、レントゲンフィルムがなくパソコンのモニターで見るタイプのデジタルレントゲンって見たことありますよね。あれがそうです。

ところが、このDCOMデータを見るのには、それ専用のソフトが必要です。デジタルレントゲンを導入している医療機関では、ソフトがあるので簡単に見れますが、そうじゃない医療機関は大変です。それで、大きな病院では、CDを焼く際に、DCOMビューワーというソフトを入れておきます。それがあると、ソフトがなくても見ることができるのです。ところが、そのソフトは、そのCDにしか適応されないので、他のデータを見ることには使えません。

電子カルテを使っている場合、カルテ内にはDCOMでは保存できないので、jpegに変換する必要があります。ところが、CDについているビューワーにはそういった機能がありません。それで、親切な施設は、DCOMのデータと同じものをjpegに変換して入れてくれています。また、施設によっては、ビューワーに他のファイル形式への変換機能が入っていたりします。元のソフトが高価なのかもしれません。

しかし、小さな医療機関ではそこまで対応できないこともあり、DCOMのデータだけを送ってこられることがあります。なんとか、jpeg変換しようと、ソフトの販売会社に連絡しましたが、デジタルレントゲンのシステムを導入しないと販売することはできないとのことでした。別のところに問い合わせると、何十万もするとのことでした。なぜ、そう特化したようなことをしないとならないのか、私にはわかりません。

なんとか、研究用に配布されているフリーのソフトで、自分自身の画像をjpegに変換することができました。

 

今週の木曜日は休診になります

Posted on: 水曜日, 2月 8th, 2012 in: クリニックより

担当の近藤澄夫医師がA型インフルエンザに感染してしまいました。患者さんやスタッフへ感染する恐れがありますので、木曜日は休診になります。ご迷惑おかけして申し訳ありません。

子供の雪遊びを支援しています

Posted on: 水曜日, 2月 1st, 2012 in: クリニックより

最近、雪を見たことない少年を雪山に連れて行きました。その時の感想が寄せられたので、ここに紹介します。大阪の子供に雪と戯れてほしい、そんな取り組みはもう数年にわたって行ってきました。

スノーボードに行ってみて、すごく楽しかった。行く前はJボードをして遊んでいた。スノーボードは、足が固定されているから危なくても、そのままこけるけど、Jボードは、ボードから逃げることができる。Jボードは、平行な場所でもスピード調節できるけど、スノーボードは、調節できず、そのままスピードにのるしかない。 Jボードより、スノーボードの方がターンがおもしろい。怖いけど、スピードに乗ったら風が気持ちいい。また、いきたいです。 <小学校6年生男子>

腰椎破砕骨折

Posted on: 月曜日, 1月 30th, 2012 in: クリニックより

受けた診断名は、腰椎破砕骨折でした。確かに腰を強打したのですが、ぎっくり腰の再発だと思っていました。足も動くし、しびれもない。少しじっとしていれば収まると思っていたのに、骨折だったのです。すぐに胸から骨盤まで、ギブスでぐるぐる巻きにされました。ベットでひたすら寝るようにと言う指示。。。。

その後も、腰は痛いと言うよりだるいほうが多くて、骨折の痛みと言うのは、あまり感じなかったのですが、MRIで再度調べても、一部脊髄に当たってる感じで、回復途中に再び神経障害を起こす可能性があると言う瀬戸際の損傷でした。

とりあえず、神経障害が出ないので、ギブス1カ月、コルセット2-3カ月になりそうです。

あれから、1週間経ちましたが、少しずつ動けるようになり、やっとパソコンも短時間触れるようになりました。人生、何があるかわかりませんね。

患者さまにはご迷惑をおかけしましたが、とりあえず、今のところ回復していっていますので、しばしお待ちください。

休診のお知らせ

Posted on: 火曜日, 1月 24th, 2012 in: クリニックより

                       平成24年1月24日

患者様及び取引先各位

                         ひらいクリニック

           休診のお知らせ(通知)

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は、格別のお引き立ていただき厚くお礼申し上げます。
さて、一昨日、当院長が不慮の事故に遭われました。それに伴い、平成24年1月24日から平成24年4月31日までの期間、木曜日の夜間診療を除き、診療業務を一時休業することとなりました。

現在、代診の医師を検討中です。決まり次第、ホームページに掲載し、通常診療を再開いたします。

当分の間、皆様にはご不便をおかけしますこと、心よりお詫びいたします。

なお、緊急を要する事案に関しましては、下記のメールアドレスにご連絡いただきますようお願いいたします。

また初診希望の方には、冊子販売で対応いたします。紹介希望であれば、木曜日夜間診療で対応させていただきます。

何かと手間をおかけしますが、何卒ご容赦願います。

                                          敬具

                     記

休診期間 平成24年1月24日から平成24年4月31日
※代診の医師が決定するまでの間です。
木曜日の夜間診療は通常どおりです

連絡先 メールアドレス inq@hirai-clinic.org

                                  以上

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