高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

ひふ特集 第7回目

Posted on: 火曜日, 8月 4th, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
そこで 1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログをもう一度ご紹介いたします。

ひふ特集 最終回は

 

「アトピーの治療に疑問が。。。」(再)

検診の現場で3人の方に会いました。アトピーの治療で、脱ステロイドや温泉療法をしている方です。でも、皮膚は乾燥し全く油分を含んでいません。本人たちも、このままでいいのかと疑問を持っていたようです。私は、皮膚の治療でもまずは食事のバランスだと思っていますし、皮膚のメンテナンスが中心だと考えています。

ウエットラップ療法というものがあって、薬か油分と水分を同時に皮膚に与える方法があります。皮膚は、水分と油分でバリアーを作っているので、まずこれを補給しないとなりません。バリアーなしでは、些細な刺激でも大きなダメージにつながりますから。ラップ療法では、刺激の少ない布を使います。サランラップでもいいと思いますが、問題は水分を含ませる布でしょう。毛羽立った布なら、それ自体が刺激になってしまいますから。

アトピーが全身に出ているなら、金属アレルギーも考えないとなりません。私の友人は、歯科金属アレルギーを専門にやっています。歯科金属は、入れてから長年たってから反応しますから、原因と気づきにくいものです。かぶせたものだけを変えるのではなく、奥に入れているものもすべて取り除かないとならないので大変です。でも、それですごくよくなった人がたくさんいるのです。

自分の汗にかぶれている人もいます。その場合は、濡れたタオルを持ち歩いてもらいます。乾いたものでは、取りきれないからです。でも、汗の中に何かアレルギーを起こす物質が混じっているのではないでしょうか?一番考えるのは、金属でしょう。金属アレルギーでも当たってるところがかぶれるとわかりやすいのですが、歯科金属ではそうはならないから難しいそうです。

温泉も皮膚にいように思いますが、硫黄系の温泉は皮膚にかなり強いダメージを与えます。温泉でかぶれた人も見たことがあります。からだにいいと思って入りすぎたようです。温泉の成分も問題ですが、温かいお湯は皮膚の油分を取り去ってしまうので、あまり長湯をするのは感心しません。医療系で使われるワセリンにも問題があります。白色ワセリンと言いますが、成分の優れたものは透明に近くなって白色にはならないのです。

石鹸も問題でしょう。液体のボディーソープなどは表面活性剤が入っているので、それで皮膚が悪化します。固形の石鹸が一番いいのです。皮膚の治療の際には、石鹸から変えてもらうように話しています。注射薬にもアレルギーがありますが、これがなんと入っている防腐剤によるものだと言います。

食べ物に防腐剤が入っているものは、極力避けてくださいと話します。食べ物を腐らないようにする物質が、人間を腐らせていっているのかもしれません。

◆ 2012年10月6日の記事です ◆

ひふ特集 第6回目

Posted on: 月曜日, 8月 3rd, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
そこで 1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログをもう一度ご紹介いたします。

 

「脂漏性皮膚炎がいぼを作るのかも知れません」(再)

これは、眼科の先生に教わったことです。汗腺からでる自分の皮脂に皮膚科かぶれて慢性炎症を起こして、いぼになるようです。確かにそうかも知れないと思いました。

皮膚にいぼができてしまう原因を今まで老化だと思っていたのですが、そうではなかったのです。脂漏性のいぼについては、皮脂を出す汗腺とともに切除すれば再発することもないでしょう。

汗が少なくなって起きる皮膚炎もありますし、汗が出なくなったら代償性発汗というものが起きて、発疹ができるものもあります。汗と一言で言っても自分から出るものが自分の皮膚を痛めるのだからびっくりしますよね。

自分の汗にかぶれて真っ赤にはれ上がってしまう人もいます。いい汗をかかないと、そんなトラブルも生じるんですよ。皮膚のトラブルが出ないうちから、いい汗をかくようにしておかないとなりませんね。

◆ 2013年6月13日の記事です ◆

ひふ特集 第5回目

Posted on: 日曜日, 8月 2nd, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
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汗の中のタンパク質に
かゆみの原因があるのかもしれません
(再)

アトピーの研究で、汗の中のタンパク質が注目されているようです。以前から、自分の汗にかぶれる人には濡れたタオルを持ち歩いて汗を拭くように指導してきました。乾いたタオルでは意味がないからです。

汗の中の塩分、油分など水分以外の成分も拭き取るべきだと思っていたからです。タンパク質が原因かもって話を聞いて、なるほどなって思いました。それなら、熱いタオルでふく方がいいでしょうね。

どうやって熱いタオルを持ち歩くかが問題ですね。熱いお湯が出る場所があれば、タオルの中心部だけお湯でぬらして絞ればやけどしないそうです。是非試してみてください。

◆ 2013年6月13日の記事です ◆

ひふ特集 第4回目

Posted on: 土曜日, 8月 1st, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
そこで 1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログをもう一度ご紹介いたします。

 

「赤ちゃんの時の保湿が大事だそうです。」(再)

産婦人科の診療所に行ったときに見たのですが、赤ちゃんの時の保湿がその後のアトピーや花粉症、喘息にまで影響すると張り紙されていました。保湿することで、抗原への接触が減るからだそうです。

以前より、ウエットティッシュなどで拭き取ることが問題だと思っていたので、当たっていたわけですね。清潔にしすぎることで、いろんな菌や抗原に対する抵抗が出来なくなるのでしょう。

空調の充実も空気の乾燥を引き起こしますし、どろんこ遊びをしなくなったことも原因かもしれません。私が子供の頃には、山の中に入り込んで、何でも触っていた気がします。

予防接種が逆に流行を引き起こしていること、休まないことが美徳である日本人の考え方が、流行を助長しているだろこと。検査が出来るようになったから、感染者が不用意に出歩くようになったこと。

インフルエンザ一つとっても、この20年ぐらいでよかれと思ってしたことが、悪影響を及ぼしていることもあると思います。人間は動物の一種でしか無いと言うことをもう一度考えてみる必要があると思います。

◆ 2015年12月25日の記事です ◆

ひふ特集 第3回目

Posted on: 金曜日, 7月 31st, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
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「日焼けしてしまったら。。。」(再)

日焼けはお肌によくないし、焼きすぎはあとで大変なことになることはご存知ですよね。しかし、気づいたときには手遅れってことはよくあります。真っ赤になってしまったら早めの対処をしましょう。皮膚が赤くなってヒリヒリするようなら日焼け用の化粧水などは禁物です。真っ赤になった皮膚はやけどと同じだと思ってください。(サンバーンといってやけどなんです)皮膚が熱を持ってるようなら冷水で十分冷やしましょう。日焼けした皮膚は乾燥しやすいので、冷水を含ませたタオルをシップのように貼り付けることがいいと思います。

その日のうちに熱感が取れれば軽症と考えていいのですが、熱感が取れないときや体に熱がこもった感じが取れないときは熱中症の可能性があるので病院を受診してください。

何日か過ぎてから、水ぶくれが出来て皮膚がかゆくなったり、剥れたりしてくることがあります。このとき水泡をつぶしたり、浮いてきた皮膚を無理にはがしたりしないようにしましょう。下に健康な皮膚が張ってくれば自然と剥れてきます。それまでは皮膚に十分な水分と油分を補給してあげてください。水泡をつぶしたり皮膚を無理にはがしたりすると跡が残ってしまいますよ

◆ 2008年8月16日の記事です ◆

ひふ特集 第2回目

Posted on: 木曜日, 7月 30th, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
そこで 1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログをもう一度ご紹介いたします。

 

スキンケアを始めましょう」(再)

乾燥肌の方、アトピーの方は今の時期からスキンケアを始めましょう。今の時期は、汗にかぶれて、皮膚疾患が増えます。大事なことは、ピッチリとした服装を着ないこと、化学繊維の下着は避けて、綿の下着をつけること。汗をかいたらすぐ交換することなどです。

びっくりしますが、自分の汗にかぶれている人が多いんです。その場合、乾いたタオルで拭くより、濡れたタオルでふくほうがいいのです。ウエットティッシュは、水以外の成分が入っている場合があるので、タオルを濡らして持ち歩くほうがいいでしょう。

皮膚のメンテナンスには、保険診療で使えるのもの豊富にあります。でも、歯科の治療で経験があると思いますが、保険が効くものは材料が安価なものがほとんどです。特に、ワセリンなどの油を主体としたものは、精度が悪いです。ワセリンでも、精度がいいものは保険がききません。皮膚のメンテナンスには、保険でできる方法、保険以外のものを使う方法、独自で開発している殺菌と保護作用を持つアロマを使ったものなどみなさんの経済状況に合わせて治療方法を選べます。

病気全般に言えることですが、病気になってしまってからでは、保険診療を使ってもかなりの高額の医療費を払い続けていかないとならなくなってしまいます。そんなことになる前に、ちゃんとしたメンテナンスをしましょうねとお話しています。アレルギーがひどい方には、歯科で金属アレルギーを扱ってる友人もいますので、ご紹介もできます。

是非とも、今の時期から皮膚のメンテナンスを始めてください。

◆ 2011年6月13日の記事です ◆

ひふ特集 第1回目

Posted on: 水曜日, 7月 29th, 2015 in: クリニックより

梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
本日から1週間は、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログを
もう一度ご紹介いたします。

 

「夏の間に皮膚のメンテナンスをしましょう」(再)

冬になると乾燥肌でかゆみが出てくる方は
夏の間からメンテナンスをしておきましょう。
よく乾燥肌の予防でベビーオイルなどの油分だけ補給している方がありますが、それでは不十分です。
乾燥を予防するには油分と共に水分の補給も重要です。
お風呂上りなどに体がぬれている状態でベビーオイルを塗り、浮いてきた水分だけタオルでそっと吸いましょう。
そうすることで皮膚に水分と油分が補給できます。また、その上からサランラップを少しの間巻いておくとより効果的です。

◆ 2008年7月6日の記事です ◆

なんとなくしんどいという症状(再)

Posted on: 水曜日, 6月 24th, 2015 in: クリニックより

今日子先生が今まで書かれたブログの中からアクセス数の多いブログを
もう一度ご紹介。

◆ 2013年12月8日の記事です ◆

なんとなくしんどい、でも休むほどでもないし検診では異常なしだし。。。。そういう人に相談に来てほしいと思っています。そういう人が医療機関に言っても、更年期だろうと流されてしまっていると思います。でも、考えないとならない病気はいっぱいあるのです。

まず疑うのは、甲状腺機能です。日本人には甲状腺の病気が多いのです。ところが、検診では甲状腺機能は測りません。見逃されていることが多いのです。次に疑うのは、耐糖能異常です。耐糖能異常は、食後血糖を測らないとわからないので、これも検診ではだめです。

耐糖能異常で、低血糖を起こしている方をよく見ます。低血糖は、単独に測ってもよくわかりません。急激に血糖値が下がる時にしんどくなるので、短時間に何度も血糖値を測定しないとなりません。

耐糖能異常はほっておけば糖尿病になります。ところが、糖尿病になってしまうとしんどくなくなるんです。血糖が常に高くなるので、身体のだるさは無くなります。その点が怖いのです。楽になったら病院へは行きませんからね。

糖尿病になる前のしんどさは、大体2-3年続くと考えています。2-3年という時間は更年期だったんだろうと思われがちです。しんどい時期に、精神科に言ってしまえば、うつ病とつけられてしまいます。しんどいのがいつも通勤電車の中だったためにパニック障害とつけられた人もいます。

婦人科に行けば、更年期障害として、女性ホルモン補充療法をされるでしょう。女性ホルモンの安易な投与は乳がんを増やしてしまうので、危険です。慢性疲労症候群とつけられた人もいますし、自律神経失調症とつけられた人もいます。

なんとなくしんどい。そんな些細な症状でも相談に来てください。必ず、何か原因があるはずですから。。。。

点滴の中身はなんでしょう?(再)

Posted on: 木曜日, 4月 30th, 2015 in: クリニックより

今日子先生が今まで書かれたブログの中からアクセス数の多いブログを
もう一度ご紹介。

◆ 2007年11月19日の記事です ◆

先日、“きのう、救急病院で点滴をしてもらった”とおっしゃる方がいらっしゃいました。
”何の点滴を受けたのですか?”とお聞きすると“知らない”。。。。

最近は内服薬では薬剤情報提供書というお薬の説明書をお渡しするようになりましたが、たしかに点滴や注射はそういう書類がありませんね。わたしも口頭では“吐き気を止める点滴です”などと説明をしていましたが、体調の悪いときには忘れてしまうかもしれません。そこで、点滴の中に薬を入れた際、商品名・薬剤名・効能を書いた紙をお渡しするようにしました。

では、点滴とは何でしょうか?
大きく2種類の使い方があります。
1つ目は点滴の基本は生理食塩水かブドウ糖液で何も中身を追加せずに投与する場合脱水と電解質の補正が主な役割です。大昔、静脈へ針をさす技術がなかった頃は大量皮下注射といって、皮下に注射していたそうです。動物病院では今でもされていますよね。犬とか猫に点滴をした後、おなかや背中が“たぷたぷ”になってるのを見たことありませんか?
2つ目はいろんな薬を混ぜて点滴する場合
混ぜるお薬は抗生物質や胃腸の痙攣を抑える薬、吐き気止め、喘息のときの気管支拡張剤などです。濃度を薄めてゆっくりからだに入れることで副作用を少なくしています。嘔吐や下痢のときは脱水の治療と胃腸の痙攣を押させるため両方の効果を期待します

点滴には栄養があるのでしょうか?
よく栄養を点滴していると思われている方がありますが、腕などの静脈からする点滴ではを一時間かけて点滴してもたったの100カロリーです。お饅頭一個のほうがよっぽどカロリーがあります。

お薬、点滴等のご相談ついて

汗疱状湿疹(かんぽうじょうしっしん)の結末(再)

Posted on: 木曜日, 4月 16th, 2015 in: クリニックより

今日子先生が今まで書かれたブログの中からアクセス数の多いブログを
もう一度ご紹介。

◆ 2012年6月23日の記事です ◆

汗疱の相談がありました。手のひらがかゆくなって、掻くと皮膚がぼろぼろになってしまう状態です。若いころからあったようですが、最近悪化して悩んでいたようです。患部を見せてもらったときは、皮膚科からの投薬で、治りかけていましたが、皮膚は薄くて乾燥気味になっていました。

乾燥した皮膚は、それだけでもかゆみを出すので、まずはメンテナンスを指導しました。ウエットラップ療法です。抗炎症作用のあるアロマが入ったバームを縫って、アトピー用に作られた手袋を濡らしてはめて、その上から乾いたものをはめてもらいます。そうすることで、バームの油と水分が皮膚に浸透するのです。皮膚疾患には、まずメンテナンスが重要だからです。

汗疱というのは、手足にかゆみを伴う水疱が出るもので、異汗性湿疹とも呼ばれます。掌蹠膿疱症とも言われ、原因は,副鼻腔炎や扁桃腺による病巣感染、根尖病巣(歯の神経の化膿)、歯科金属アレルギーなど様々な原因が考えられます。今回、皮膚科で、ステロイド入り抗アレルギー剤を出され、それでいったんよくなったのだと思いますが、春と夏に悪化して秋にはよくなるという季節性もあるため、治ったというわけではないようです。

次に起こった時には、抗アレルギー剤を飲むように指示し、普段から皮膚のメンテナンスが必要だと説明しました。後日、皮膚科で行ったアレルギー検査で、花粉や動物にアレルギーがあることがわかり、普段の生活の中での接触が誘因になったと想定されました。患者さん自身は、原因がわからないこと、症状が出た時どう対処したらいいのかわからないことや、どう予防していけばいいのかわからないことが不安につながり、余計に発作を悪化させるのだと思います。

皮膚疾患を治すためにも食生活管理が重要になります。偏った食事をしている限り、治るものも治らないからです。クリニックで、栄養指導も受けてもらいました。その後、本人は精神的に安定したようで、家族もほっとしたようでした。今回は原因を同定できたわけではありませんが、何らかの希望ができれば、症状も安定するはずです。

専門学校に入ったばかりだったようで、家族の過度な期待が症状悪化につながったのではないかと思いました。