ひふ特集 第7回目
梅雨も明けていよいよ夏本番、夏は大量の汗、紫外線などで皮膚トラブルを
おこしやすいですね。
そこで 1週間にわたり、過去に今日子先生が書かれた「皮膚」をテーマにしたブログをもう一度ご紹介いたします。
ひふ特集 最終回は
「アトピーの治療に疑問が。。。」(再)
検診の現場で3人の方に会いました。アトピーの治療で、脱ステロイドや温泉療法をしている方です。でも、皮膚は乾燥し全く油分を含んでいません。本人たちも、このままでいいのかと疑問を持っていたようです。私は、皮膚の治療でもまずは食事のバランスだと思っていますし、皮膚のメンテナンスが中心だと考えています。
ウエットラップ療法というものがあって、薬か油分と水分を同時に皮膚に与える方法があります。皮膚は、水分と油分でバリアーを作っているので、まずこれを補給しないとなりません。バリアーなしでは、些細な刺激でも大きなダメージにつながりますから。ラップ療法では、刺激の少ない布を使います。サランラップでもいいと思いますが、問題は水分を含ませる布でしょう。毛羽立った布なら、それ自体が刺激になってしまいますから。
アトピーが全身に出ているなら、金属アレルギーも考えないとなりません。私の友人は、歯科金属アレルギーを専門にやっています。歯科金属は、入れてから長年たってから反応しますから、原因と気づきにくいものです。かぶせたものだけを変えるのではなく、奥に入れているものもすべて取り除かないとならないので大変です。でも、それですごくよくなった人がたくさんいるのです。
自分の汗にかぶれている人もいます。その場合は、濡れたタオルを持ち歩いてもらいます。乾いたものでは、取りきれないからです。でも、汗の中に何かアレルギーを起こす物質が混じっているのではないでしょうか?一番考えるのは、金属でしょう。金属アレルギーでも当たってるところがかぶれるとわかりやすいのですが、歯科金属ではそうはならないから難しいそうです。
温泉も皮膚にいように思いますが、硫黄系の温泉は皮膚にかなり強いダメージを与えます。温泉でかぶれた人も見たことがあります。からだにいいと思って入りすぎたようです。温泉の成分も問題ですが、温かいお湯は皮膚の油分を取り去ってしまうので、あまり長湯をするのは感心しません。医療系で使われるワセリンにも問題があります。白色ワセリンと言いますが、成分の優れたものは透明に近くなって白色にはならないのです。
石鹸も問題でしょう。液体のボディーソープなどは表面活性剤が入っているので、それで皮膚が悪化します。固形の石鹸が一番いいのです。皮膚の治療の際には、石鹸から変えてもらうように話しています。注射薬にもアレルギーがありますが、これがなんと入っている防腐剤によるものだと言います。
食べ物に防腐剤が入っているものは、極力避けてくださいと話します。食べ物を腐らないようにする物質が、人間を腐らせていっているのかもしれません。
◆ 2012年10月6日の記事です ◆