高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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”自分探しの旅”には疑問を感じます

Posted on: 金曜日, 5月 8th, 2020 in: クリニックより

自分探しの旅をするために、バックパッカーになって世界中を回る若者が増えている気がします。でも、自分探しは旅の中にあるのではなくて、自分自身の中で探さないとならないって思います。海外へ留学したために、日本に戻ってから土方の仕事しかなかった人も知っています。土方をしてから、臨床検査技師の学校に行ったそうです。

高校の時にけがをして、レントゲン技師に出会って、放射線技師の専門学校に入った人もいます。その人は、とても高い技術を持っています。技術職は若いうちに始めないと、身につきません。医者でも技術系は年取って医者になった人には難しいです。

私は、中学2年の時には自分のやりたいことが決まっていましたから、成績もよくなかったし、進学校ではなかったから、苦労はしました。でも、予定どおり、医者になることが出来、望んでいた外科系で人の命を助ける仕事が出来ています。でも、俗にいう青春はありませんでした。医師免許を取らないと医学部を卒業しても保健の先生の資格試験しか受けられないからです。なので、成人式もなかったし、医者になってから5年ぐらいは仕事について行くのが精一杯でした。

でも、青春は、それからでも遅くないわけで、十分楽しんでいます。今は、コロナで海外に出られませんが、自分探しの旅を計画している方はもう一度、何をしたいのか考え直してほしいと思います。

形成外科ではシリコンを貼るようです

Posted on: 木曜日, 5月 7th, 2020 in: クリニックより

形成外科はきれいに傷を治してくれる分野ですが、縫い方も独特ですが、抜糸後のケアが重要になります。昔はテープを貼って創部に負担をかけないようにしたり、分厚めのクッション素材のついたものを貼っていたときもあったと思います。現在は、シリコンを貼るようです。

シリコンは、洗ってまた使えるので、自費で高価ですが、テープのように使い捨てじゃないところがいいかもしれません。一日中貼らなくても、昼間だけとか、夜だけとか時間を制限して貼ることもできます。少なくても3か月は傷を保護しないといけないと聞いたことがあります。

ゼット縫合とか習ってみたかったのですが、傷をきれいにするのは形成外科の先生にお願いして、私は自分ができることをやればいいと思います。

父親の写真がネット上で見られるとは思いませんでした

Posted on: 水曜日, 5月 6th, 2020 in: クリニックより

父親の仕事を医者仲間に説明するのに、父がやっていた会社の名前で検索したら、今の会社名で引っかかってきました。もう、父が付けた名前は存在しないのかと思いきや、会社の歴史として残されていたのです。

そこには、若いころの父の写真があり、会社の社員さんも写っていて、見たことある顔もありました。私の手元にはもう写真は残っていないのです。度重なる引っ越しで、ほとんど処分してしまったのです。過去は振り返らない、そう思って生きてきたので、残す必要もなかったのです。

でも、ネット上で自分の親の写真が見れる人は世の中にほとんどいないと思うので、ありがたいことだと思いました。ご興味ある方は、”近畿油化株式会社”で探してみてください。門田照和が私の父親です。

絶対やめてはいけない薬があるんです

Posted on: 火曜日, 5月 5th, 2020 in: クリニックより

絶対やめたらダメな薬がいくつかだけあります。薬を減量していくときに、気を付けているのですが、患者さんの訴えが強いときは、一度やめてみようかってことになってしまいます。

もともと、専門医からの指示だったようですが、何人かの医者に受け継がれている間に、薬を飲んでいる意味もわからなくなります。過去のカルテでそういった記載がないか、薬が出された最初の日を探してカルテを探します。情報提供書があればそこにヒントがあるかもしれないからです。

ところが、それでもわからず、患者さんは”血液検査が異常だったことは無い”とおっしゃいますし、でも、血液の結果は副腎ホルモンの低下が出ています。なんとかつじつまを合わせようとしますが、専門医に聞かないとわからないことも多々あります。それで、すぐにメールして聞くのですが、聞いてよかったという症例に遭遇しました。

専門性の高い疾患は専門医に紹介するのですが、ご高齢の場合、そういったこともできず、自分で判断するしかないのです。ネット社会になり、メールの向こうに専門の先生がいてくれる環境は、とってもありがたいです。

ひらいクリニックには白衣はありませんでした

Posted on: 月曜日, 5月 4th, 2020 in: クリニックより

ひらいクリニックでは白衣なしで診療していました。座る椅子は医者も患者さんも同じ椅子です。コーナンで買ってきた背もたれ付きの丸椅子でした。最初は白衣を着てないことにとやかく言う方もいましたが、ほどなく誰も不思議に思わなくなったようです。白衣がなかった理由は、白衣こそ不潔なものだったからです。私服で洗濯しているものの方がよっぽど清潔です。

白衣のない私を見慣れた患者さんは、バイト先に検査を受けに行ってもらってわたしと会うと、笑いだしていました。”先生が白衣来てる!”ってケタケタ笑うんですよ。なので、白衣高血圧もない診療所でした。スタッフの子供が診察室を走って通り抜けて行ったり、赤ちゃんを連れてきたお母さんが、赤ちゃんをそばに置いたまま診察を受けていたり。。。そういう光景は普通の医療機関では見られません。

私が現在、複数の医療機関に勤めていますが、すべて、支給された白衣を着ています。外科医ですが、もうケーシーは着ていません。ケーシー姿が似合ってるという人もいましたが、自分では散髪屋さんにしか思えなかったからです。若い先生方は色付きのオペ着を着ていますが、わたしはそれも好みません。なので、内科の先生が着ていた長い白衣を着ています。

長い白衣は道具屋筋の専門店で買ってきました。いろんな業種の服を売っている店で、ドクターの白衣は2種類だけでした。自前で用意している白衣は一着のみ。緊急時に必要になるからです。あとは、施設が用意したもので、かっこいいもの、おしゃれなもの、普通のもの。たまに、男性用が出てきますけど。。。。

今一番お気に入りは、ミズノの白衣です。動きやすくて、おしゃれです。調べてみたら、ナガイレーベンという白衣の専門の会社も扱っているのですが、ボタンが4つになってました。ミズノのものはボタンが3つです。おしゃれな白衣を着ていると、気分も上がります。

盲腸の診断はCTではできないと思います

Posted on: 日曜日, 5月 3rd, 2020 in: クリニックより

盲腸(医学的には虫垂炎)の診断はCTではできないのになあって思った症例がありました。婦人科の先生からの相談だったのですが、腸の炎症ではないと回ってきた患者さんに炎症を抑えるために抗生物質を投与していて炎症が収まった後で、虫垂炎の穿孔を起こしたそうです。

虫垂炎は穿孔を起こすと痛みがなくなるので、発見するのが遅れる場合があります。時間とともに腹膜炎となるので、熱が上がり腹痛は腹部全体となり炎症反応が上がってくるのでわかるものですが。相談された症例では、抗生物質投与で炎症が収まって、腫れていた虫垂壁の腫れが収まることにより破裂が起きたのだと思います。

こういったケースで問題なのは、婦人科に回る前に、外科でCTから腸の炎症はないと断定していることです。CTでは胃や腸の細かい状況はわからないし、虫垂炎は診断できないでしょう。腹部エコーで診断がつく場合がありますが、腕のいい検査技師じゃないと無理です。では、どうしたらわかるのか。。。。おなかの触診をすればいいだけの話です。研修医が最初に習う内容です。

画像診断が進んで、患者さんを触らない医者が増えたと思います。その弊害がこういったところに出てきているんだと思います。

 

意識消失発作に心房細動がかかわっているようです

Posted on: 土曜日, 5月 2nd, 2020 in: クリニックより

意識消失発作で救急搬送された場合、高齢者の場合は排便などに伴う迷走神経反射を考えます。一時的に血圧が下がって意識を失うのです。念のため、脳のCTを取りますが、何も所見がないのが普通です。ところが、食事や排便と関係ない意識消失発作もあります。TIAと言って、一過性脳虚血発作を考えます。それとも違うって思ったことがあり、心房細動との関係を調べていました。

循環器の先生に質問してみたところ、心房細動と意識消失発作は深く関係しているようです。先生から頂いた回答は
1)徐脈性心房細動でR-R間隔が延長した場合 (≧5sec)
2) 発作性心房細動症例に洞機能不全症候群(SSS)が合併しており、心房細動から洞調律に復帰した時に長いpauseが生じる場合
SSSとは徐脈でペースメーカーを入れないとならないような病気です。

心房細動の場合、心電図をしっかり見ないとならないことがわかりました。心臓に関しては心エコーに頼りがちですが、これは心エコーではわからない内容です。普段、さらっと流してしまう心電図も大切にしないとならないなあと思いました。

堺まで行ってしまいました

Posted on: 金曜日, 5月 1st, 2020 in: クリニックより

仕事が終わって帰るのに阪神高速に入るのを忘れて、気がついたら堺の降り口でした。ユータウンしようと思って堺で降りてみたのですが、すぐに気が変わって、100円道路に乗って湾岸線に出ました。海が見えたときは思わず叫んでしまいましたね。湾岸線は工場地帯を通るので、大好きな道ですから。

湾岸線を大阪に向かって、新しくできた大和川線の分岐を探して、何とか大和川線に入って、どこで降りるか迷ったのですが、天美で降りてみました。大和川線は堤防の中に作ってあるようで、ナビを見ていると川沿いが表示されているのでとても面白いです。

コロナで外出自粛要請が出ている中ですが、ドライブは気分転換にいいと思います。