処方箋とのつき合わせが始まりました
Posted on: 日曜日, 6月 9th, 2013 in: クリニックよりレセプトは何カ月もあとで、再審査されるのですが、処方箋薬局に出した処方箋とのつき合わせの審査が始まりました。今まで、院内薬局の医療機関は、病名と薬があってるか審査されていたのですが、処方箋で出していると、医療機関側では薬の審査はされていなかったようです。そのため、削られてくるのは検査だけでした。
突き合わせ審査の開始は、いろんな事情で遅れていたのですが、やっと始まったようです。ところが、それで切られてきた薬剤にびっくり仰天しました。なんと、糖尿病の患者さんに出した注射薬が切られてきたのです。その方は、2か所の医療機関でいい加減な治療を受け、本人が不信感を持ちうちに転院してきた方です。なので、前医の治療の情報は、本人からしか聞いていません。
糖負荷試験をして、インクレチン関連役の注射薬が合うと判断し投与しました。治療は予想外に成功し、とてもよくなったのですが、内服にしたいという希望から、いったん内服に切り替えていました。でも、聞いてないことがわかって本人の了解のもと、注射薬に戻したところです。病名漏れでもないのに、とんでもないことをしてくれるなと思います。当然、再審査請求をしますし、こういうことをされたことは本人にも伝えますよ。
もう一人は、28日投薬したものを21日に減らされてきました。これも意味がわかりません。初診時に14日投与していますが、薬があっていたので28日分投与しました。うちの患者さんたちは遠方から来られる方が多いので、普通のことです。ましてや、処方箋薬局に何度も行かせると、待ち時間で疲れてしまいますからね。まとめて渡せる分は渡しますよ。ばかげています。国がこんな馬鹿らしいことをしていると国民は知るべきです。
その一方で、高度先進医療の保険認可を進めようとしています。それらに使われる機械や、新薬が一部の人の利益につながるからです。古い医療のほうがいいこともいっぱいあります。でも、そこには新たな収益は発生しませんから、誰も手助けしようとしません。
病気を治したいのか、医療をビジネスにしたいだけなのか、私には理解できないことばかりです。