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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

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救急車で病院に行く場合と、タクシーで行く場合

Posted on: 木曜日, 7月 19th, 2012 in: クリニックより

救急車を呼ぶほどでなかっただろうと思う救急搬送はたくさん見かけます。以前、親指の脱臼だけで歩いて救急車に乗ってきた人がいました。脱臼は、レントゲン室ですぐに直したので、患者さんは大騒ぎしてすいませんでしたと、救急車で来院したことをわびていました。でも、救急隊に、歩ける人をなぜ乗せてきたのか聞くと、搬送依頼があれば断れないと言いました。

救急車で病院に言った場合と、タクシーで言った場合はどう違うのか。救急車なら、救急室に運ばれて、医者も看護師もすぐに呼ばれます。タクシーで言った場合、時間外なので診察時間まで待てないかと、受付が聞きます。待てないと言われたら、医者に連絡が行きますが、救急担当ではなくて、外来担当などに連絡が行くので、別の処置などをしていれば、すぐには対応できません。

外来に見に行ったら、患者さんはぐったりしていたりするので、救急車を呼んだらよかったのにと思うことがあります。ひとり暮らしであれば、救急車を呼ぶしかないのでしょうが、家族がいればなんとか自家用車で運んでくるのだと思います。どうしてこのような偏りができるのでしょうか?

救急車が必要だったかどうか、それを医療側が複数の人間で判断してはどうでしょうか?救急車が必要ではなかったと判断されれば、自費にすればいいのです。そうすれば、救急車が必要な人がちゃんと救急車に乗れるようになるのではないでしょうか?

救急車自体を自費にしようとした自治体もありますが、議会の反対にあって実現しませんでした。でも、無駄に救急車を呼ばないようにというポスターはあちこちで見かけます。軽症の人を運んでいる間に、本当に必要だった人が間に合わなかったことも、見てきているので何らかの策は必要だと思います。夜中に救急車でやってきて、軽症だから入院の必要はないと言うと、救急車に自宅まで運べとわめいている人も見てきました。

一方で、福祉も休んでいる休日に、誰かの介助がなければ動けないような人が、必死でタクシーに乗って帰ろうとしているのも見てきました。役所は、平日だけでのんきだなあと思いました。家族がいれば何とかなっても、ひとり暮らしが増えている今の時代、いろんな意味で難しい問題が増えています。

どうしたらいいのかを行政だけではなくて、市民参加で考えたほうがいいと思います。明日は、わが身かもしれませんから。

栄養指導が功を奏しました

Posted on: 水曜日, 7月 18th, 2012 in: クリニックより

クリニックで栄養指導を受けてもらって、少し食事を変えてもらっただけで、糖尿病になりかけていた方と、反応性低血糖の方が、ほぼ正常まで治ってしまいました。栄養指導では、大体の量の目安も説明しますが、食べる順番、食べる時間帯、どういったものがからだにあまりよくないかのイメージなどを説明しています。

よく行われている栄養士による栄養指導は、難しい栄養素の名前が出てきたり、グラム数で説明したりするので、それを受けた患者さんは、食事日記をものすごく細かくつけてきます。グラムを測って食べていたら、美味しくないと思うんですけどね。でも、それだけ大変な作業になるから、そのうち食事日記をつけなくなってしまい、結局食事管理ができないようになります。

最初は、簡単なことから始めてもらって、少しずつ勉強してもらって、少しずつやることを増やしていく、そういう感じでいいんだと思います。

以下が、食事だけでよくなった方のデータです。上段と下段は、別の人です。食事療法後が、右側です。きれいに正常の反応になりましたよ。

 

梅ちゃん先生を毎日見ています

Posted on: 月曜日, 7月 16th, 2012 in: クリニックより

医療系の番組はあまり見ないのですが、梅ちゃん先生はなんとなく見ています。でも、私が目指した医療は、梅ちゃん先生の時代でした。小学校に入る前に見ていた、診療所はこういった感じでした。その後、医療はどんどん変わっていきました。専門性がどんどん進んで、昔のかかりつけ医はいなくなりました。

昔は、診断名をつけるのではなくて、具合の悪いことを治してあげることでした。でも、今は診断名をつけるのが医者の仕事に変わっています。診断名がわからなければ、自律神経失調症と言ったり、うつ病と言ったり。原因を追究しないまま投薬も行われています。早期閉経がなぜ起こるのか、それもわからないままホルモン剤を投与したり、うつ病になった原因を治さないまま抗うつ剤が投与されたりしていると思います。

何かが起こるには、必ず原因があるはずです。がんになることもそうです。がんは、自分の細胞がちょっと変化してしまっただけなので、変化した理由があるはずなんです。糖尿病が増えるから、どんどん薬が必要になるではなくて、減らすにはどうしたらいいのかが、議論されていません。なぜ、そんな風になってしまったのでしょうか?

経済産業省の人は、入院数が減ったから、病院で亡くなる方が減ったと話していました。逆ですよ。在宅で見ていても、最後には救急車を呼んで、病院についたときは死亡しているから、検死に回るだけですよ。国は、ちゃんとした数字を見ていません、がん治療にばかり医療費を回し、高齢者に対してはどんどん医療費をカットして、自分も必ず高齢者になることを忘れていますよ。医療費をカットするのではなくて、病気の早期発見と予防に努めるべきですよ。

医療がこうなってしまったのも、国民にも責任があるでしょう。専門の先生ばかり求めるからです。検診の現場で、糖尿病の治療の話のアドバイスしていたときに、先生は糖尿病の専門ですかと聞かれました。いいえ、私は外科医ですから、専門ではありませんといいました。専門じゃないから、別の見方ができるのです。糖尿病だからと言って、それだけ直したら治るってものじゃありませんからね。臓器別に、専門の医者が必要なら、ひとりに何人の医者が必要なのでしょうか?

ひどい自費診療

Posted on: 日曜日, 7月 15th, 2012 in: クリニックより

ひどい自費診療の話を聞きました。産婦人科の女医のところでは、乳がん検診が1万円以上するそうです。

乳がん検診は、若い人には触診と乳腺エコーが常識です。何か症状があれば、保険は適応されます。保険適応になれば、1500円ほどで済むはずです。それ以前に、乳がんの専門ではない産婦人科が、自費でそんな高額な検診していいんでしょうか?乳がんは、もともと外科で扱ってきましたし、今も手術になれば外科が行っています。産婦人科は全く専門ではないんです。

なぜそんなことが、当たり前になるかというと、患者さんたちの意識です。乳房のことは、産婦人科だと勝手に思っています。これは明らかに勉強不足ですよ。勉強しないで、ぼったくられるのであれば仕方ありませんね。

それ以外にも、自費診療には落とし穴がいっぱいあります。肛門疾患の手術です。20-30万円とっているそうです。でも、簡単な手術なら、保険診療では、1万円程度の請求になるので、他にいろんなことを追加しても本人負担は、Ⅰ-2万円になります。なぜ、そんな高額請求しているのでしょうか?国が悪いからですよ。肛門疾患の手術には、ものすごく安い設定しかないからです。

肛門の診療では、便を見ないとならないことは、日常です。だから、やろうと言う医者は少ないのです。一方で、婦人科はどうでしょうか?同じおまたの病気でも、もう少しきれいな場所です。ところが、これに関しては医者のバイト料も高いし、婦人科は平気で膣内エコーをしますから、保険診療であっても一人単価が高くなります。エコーどころか、勝手にがん検診までされますよ。

料金を聞かされずに行われた、エコーとがん検診は、支払う必要はありませんよ。がんのほうは、心配であれば支払ったらいいでしょうが、エコーは支払う義務はないと思います。私も、毎年婦人科にかかっていますが、保険診療でもなぜこんなに高いのかとびっくりします。説明もないまま、エコーとがん検診を勝手にされて、保険診療であっても万札が出ますからね。

肛門疾患は、消化管の一部なので食生活指導も必要です。ところが、国は生活習慣病としていないので、何の加算も付きません。一方で、食べ過ぎでなってる高脂血症や、高血圧、糖尿病は加算がつくんです。多くは、自分の管理不行き届きでなってるのに、なぜ加算までつくんでしょうね。本人負担も増えますが、医者はもうかりますよ。自分で悪くした人を見ていれば、いつまでたってもよくなるはずがないので、いつまでたっても通院してもらって、医者側は儲かりますってことです。

儲かるんだったら、治しませんよね。実際は、やり方によったら治せるんです。でも、治したらもうからないから治さないんでしょう。すべて、国の考えが間違っているからこんなことになっているんですよ。

ほとんどの病気は、人間が作り出しています。本人に責任があるんです。本人に責任がある病気は、保険が効かないようにして、本人努力させたらいいんじゃないでしょうか?

土曜日診療の難しさ

Posted on: 土曜日, 7月 14th, 2012 in: クリニックより

土曜日は、午前がいっぱいになったら、午後を開けるようにしています。これには、難しい理由があります。国公立の病院は、土曜日が休みなので、多くの講習会は、土曜日の朝から行われます。これは、どうしようもないので、休診にして参加しています。少し小さい講演会は、土曜の午後に行われます。一般病院が、土曜の午前まで診療しているからです。でも、うちのように、土曜日の午後までやっているところが少ないせいで、それに合わせてくれる講演会がないのです。

スタッフ集めも大変です。土曜日は、午前で終わりという習慣なので、午後までするとなると人を集めるのが大変。患者さんの予約も、午前が多く、午後を希望される方は少ないです。同様に日曜診療もそうです。日曜日じゃないとだめだと言う人もいますが、ごく少数です。働いているサラリーマンに来てもらいやすくするために開けていますが、みな、日曜日は休みたいのでしょう。思ったほど来ないのが現状です。でも、一方で、休日診療所は、長蛇の列です。休日で検索したら出てくるからでしょう。

まだまだ、模索していかないとなりません。土曜日の午後は、そういった理由で、毎週というわけにいかないのですよ。勉強しないと、馬鹿になっちゃいますからね。。。

薬のやめ方を書いた冊子を作りました

Posted on: 木曜日, 7月 12th, 2012 in: クリニックより

薬をやめたいけど、やめ方がわからない人のために冊子を作りました。まだ値段は決まっていませんが、1000円など手軽な金額にするつもりです。これから、印刷に向けた最終調整に入りますので、予約はネットから受け付けます。これを読んでもらえれば、薬から解放された楽な人生が歩めるかもしれません。

インスリンの治療変更

Posted on: 水曜日, 7月 11th, 2012 in: クリニックより

インスリンの治療変更を頼まれました。低血糖ばかり起こすのでしんどいということでした。患者さんは、クリニックまで1時間もかかるのに、何度か来てくださいました。自分でも何を食べれば血糖値が上がるか、寝る前の血糖値がいくらなら、翌朝低血糖を起こすか知っておられたので、治療変更がうまくいきました。まだ、途中経過ですが、報告しようと思いました。

治療開始前

OGTT

治療変更中

この治療変更は、日常生活をしたままで行いました。入院する暇もなく働かれているからです。日常生活をそのまま続けながらなので、食事日記はつけてもらいました。糖尿病の食事療法は、かなり昔から受けておられるので、量などの管理はしっかりされていました。食事に関して変更したのは、まず、茶がゆで食べておられたご飯を白米か玄米の普通の硬さに変えてもらいました。次に、食事ごとにとられていた果物は、やめてもらいました。最後に、夕食のご飯は必要ないことを説明しました。

ちょっとした食事変更だけで、血糖が安定してきて、体重も落ちてきました。糖毒性や、脂肪毒性から抜けられたのだと思います。そこで今度は、果物は、手のひらに乗る量なら、朝食後なら食べて言い、夕食にご飯半膳ならいいと、制限をやめて行っています。血圧は、自宅で朝と寝る前に測ってもらい、降圧剤は、3分の一に減らしました。それでも、低い目なので、やめることができると思います。

血糖値を安定させれば、血圧も安定してくるのです。高齢者は、あまり血圧を下げすぎると脳梗塞を起こしますので、降圧剤は必要なくなるでしょう。Cペプタイドは、最初は0.5-0.7とかなり低めでした。インスリンを打っている際は、インスリン値を測っても仕方ないので、インスリンの分解産物であるCペプタイドで、膵臓から出ているインスリン量を測ります。0.7以上が正常値なので、ほぼ出ていない状態でした。

ところが、血糖を上昇させるグルカゴンを分泌するα細胞の肥大が改善されると、インスリンを出すβ細胞が復活してくると言う話があります。なんとかその時期を待とうと考えていたら、たった3週間ほどで、Cペプタイドが1.0と正常域になりだしました。これなら、持効型インスリンをやめて、インクレチン関連薬のビクトーザに変更できそうです。

ビクトーザに変更できれば、低血糖の心配がなくなるので、食事制限もかなり緩めることができます。現在は、寝る前の血糖値が150以下なら、インスリンを減らして、150以上なら、元の量でと変えてもらっています。ほとんどの日が16単位で済んでいるようです。こういった治療変更は、日常生活を行いながら行うことに意味があると思います。糖尿病歴が長い方は、低血糖が起きた時の対処方法もご存じです。内臓肥満があり、心臓も悪いからあまり早く歩けないとおっしゃっていましたが、内臓肥満が解消されてきたので、きっと体も軽くなっていると思います。

患者さんの望みは一つです。もう年なんだから、好きなものたべたいんや。。

歳をとっていなくても、みんなそう思いますよ。食べる物の制限があれば、人生楽しくありませんから。今日は、まだ途中経過しか報告出来ませんでしたが、後日もっといい報告ができると思います。

DMAT隊員になるのはやめにすることにしました

Posted on: 火曜日, 7月 10th, 2012 in: クリニックより

災害現場にいち早く駆けつけて、48時間だけ医療を行うのがDMAT隊員です。その資格を取ろうと感がていました。1次救急から、3次救急までやってきたので、技術はあるのですが、隊員になるためには、いくつもの資格を取らないとなりません。大阪では、資格とを取るための講習も、かなり順番待ちになっているようで、救命センターの職員でも難しいそうです。

それで、地方に所属して、地方で取ることも考えていました。土日に集中するので、クリニックも休まないとならないのですが、完全予約制にしていれば大丈夫かなとも思っていました。でも、予約変更もなかなか難しいこともわかりました。遠方から、予定を立ててきてくれる患者さんもいるからです。

出来る技術があるのに、なぜできないようにされたのか、それも疑問に感じだしました。行政は上から目線で、空きが出たので、来週の講習に出てくれと連絡来たことがあるからです。クリニックの予約は、3カ月以上前から調整しないとならないから無理だと連絡しました。申し込んでも、受けられるかどうかがわかるのも1か月前です。それでは、予定が組めませんよ。

第一線をしてきた、外科医は引退後に老人病院に転職すると昔から聞いていました。そういう先輩も見てきました。つかれるのかなと思っていましたが、やっと意味がわかったのです。外科というのは、ほとんどががん患者です。がん診療に疲れるんだと言うことは、自分自身もそうだったのでわかるのですが、高齢者を見ていると、心が穏やかになることもわかりました。

救命の現場に戻る必要はないのじゃないか、そう思いだしたのです。スノーボードのコーチには、インストラクターの資格にこだわる必要はないと言われました。すでに、インストラクターの能力があるんですからと言われました。その時、確かにそうだなと思いました。資格があっても、出来ない人はたくさんいるからです。資格があったほうが、周りは安心すると思ってきましたが、それもやめることにしました。

資格を持っていても、何の役にも立たないものが多いんです。評価はされますが、収入には直結しません。そんな馬鹿らしいものに、これ以上大事なお金を使う必要はないだろうと思います。救命の後輩にも話しているのですが、救命救急は、救命の現場で行われているのではありません。一開業医の現場こそ救命の現場なんです。命を助ける手助けは、どこにいてもできるんですから。

高齢者医療に接してみて

Posted on: 月曜日, 7月 9th, 2012 in: クリニックより

高齢者医療を手伝ってみて、こういったこともいいなあと思うようになりました。家族が見ていれば、いずれ疲れてきて冷たく当たってしまうでしょうが、仕事と割り切って接している人たちは、本当にあったかく接しています。細く長く生きてほしいとか、われわれのしているのは見守りですからとか、どこか割り切れない気持ちを持ちながら、今できることを探しています。

95歳の女性に、心エコーをさせてもらいました。自分自身の勉強のために、スタッフが気になっている患者さんに検査をさせてもらっているのです。検査が終わった時、見せてくれと言われ、心エコーの本を見せました。心臓とはこんな形をしているんだと話しました。私の中に、こんなものがあるんだと感心されていました。私は、子供のころに、心臓だけは強いと言われていたんだと、今でも走れるぐらい心臓は強いといっぱい話をしてくれました。

実際は、彼女は寝たきりです。でも、ときどき、動けると思って立ち上がろうとするから危ないんですとスタッフが話していました。でも、眼鏡をはずして、本を覗き込む姿は、何歳になっても興味あるんだなあと思いました。

夕食前に、つらいから帰ると泣いているご老人がいらっしゃいました。ここにいても仕方ない、部屋に戻してくれと、しきりに車いすを動かして帰ろうとします。スタッフが、もうじきゼリーが来るから、ゼリー食べたら部屋に戻ろうねって一生懸命話しています。隣のご老人も心配して、部屋に帰してやったらどうだと言っています。前に座っている二人のご老人は、心配そうに見ていました。

スタッフが話してくれたのですが、食欲がなくなって、高カロリーのゼリーにしていると。食欲がなくなったことが、ショックなようです。もうじき夕食が来るから、一番に探してあげるからと声をかけていました。夕食っていったって、ゼリーだけやないか。。。。確かに、周りでちゃんとした夕食を食べている中で、自分だけゼリーなんて、耐えられないんだろうなと思っていました。

そのうち、夕食が運ばれてきて、ゼリーは一番に彼女の前に置かれて、お隣のご老人も、食べられるように手伝ってくれて、彼女は、スプーンを持ちました。食べてくれるのかなと心配して見ていたのですが、ゆっくりとした動きで一口食べた時は、本当においしそうな顔をしていました。すぐにふた口目を食べようと、スプーンで大きさまで調整していました。

来週、また会えるかなあ。。。そう思って老人病院を後にします。

大腸がんの検査である便潜血反応

Posted on: 日曜日, 7月 8th, 2012 in: クリニックより

大腸がんの検査である便潜血反応を知らない人が多いとテレビで話していました。便でがんがわかるなんて素敵じゃないですか。でも、あの検査、私はあまり好きではありません。トイレで便が流れないように工夫して、検査の棒をさして便を採取するのですから。でも、いたくない検査だからどんどん受けてほしいですよね。

でも、痔を持っている方は要注意です。痔の出血も検査で陽性になるからです。痔のある人は、2週間くらいしっかり治療してから受けてくださいと言っています。それは、テレビでは言ってませんでしたね。便潜血陽性に出ると大腸内視鏡検査を受けなければなりません。とってもしんどい検査です。私は、大腸内視鏡をやっていた立場なので、どれだけしんどいか知っています。腕のいい医者ならともかく、腕の悪い医者がすると時間がかかるし、大変な思いをします。

私は、この検査は受けたことがありません。受けなさいと連絡がきたことがありますが、受けませんでした。それもひどい話だったのです。人間ドックだったのですが、生理中ですと報告したのに、便潜血が出たから検査を受けろですって。。。自分で、生理が終わった後で、便潜血を再検査しましたよ。もちろん陰性でした。再検査をすすめることなく、なぜそんなこと言うんだろうって憤慨しました。

大腸内視鏡検査は、検査といいますが、かなりリスクの高いものです。検査が原因で、腸に穴があいて、開腹手術になることもあるからです。だから、開業医ではあまり行われていません。病院で、外科医がいて緊急手術にすぐ対応してくれる所じゃないとできないんですよ。組織を取ったりしたら、必ず一泊入院させられます。検査終了時は何ともなくても、時間がたってから穴があいているとわかることもあるからです。

検査した内科医が帰ってしまったあとで、緊急手術で呼び出されたこともありますから、よく知っています。怖い検査ですが、大腸がんの子供である大腸ポリープの段階で取っておけば、大腸がんになることはないので、3年に一回は受けておいてほしいと思います。

でも、便潜血って、大腸がんだけなのでしょうか?胃がんや、胃潰瘍は?胃からの出血でも便潜血陽性になりませんか?消化されてしまって陽性にはならないのでしょうか?勉強不足なので、よくわかりませんね。