高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

梅ちゃん先生を毎日見ています

医療系の番組はあまり見ないのですが、梅ちゃん先生はなんとなく見ています。でも、私が目指した医療は、梅ちゃん先生の時代でした。小学校に入る前に見ていた、診療所はこういった感じでした。その後、医療はどんどん変わっていきました。専門性がどんどん進んで、昔のかかりつけ医はいなくなりました。

昔は、診断名をつけるのではなくて、具合の悪いことを治してあげることでした。でも、今は診断名をつけるのが医者の仕事に変わっています。診断名がわからなければ、自律神経失調症と言ったり、うつ病と言ったり。原因を追究しないまま投薬も行われています。早期閉経がなぜ起こるのか、それもわからないままホルモン剤を投与したり、うつ病になった原因を治さないまま抗うつ剤が投与されたりしていると思います。

何かが起こるには、必ず原因があるはずです。がんになることもそうです。がんは、自分の細胞がちょっと変化してしまっただけなので、変化した理由があるはずなんです。糖尿病が増えるから、どんどん薬が必要になるではなくて、減らすにはどうしたらいいのかが、議論されていません。なぜ、そんな風になってしまったのでしょうか?

経済産業省の人は、入院数が減ったから、病院で亡くなる方が減ったと話していました。逆ですよ。在宅で見ていても、最後には救急車を呼んで、病院についたときは死亡しているから、検死に回るだけですよ。国は、ちゃんとした数字を見ていません、がん治療にばかり医療費を回し、高齢者に対してはどんどん医療費をカットして、自分も必ず高齢者になることを忘れていますよ。医療費をカットするのではなくて、病気の早期発見と予防に努めるべきですよ。

医療がこうなってしまったのも、国民にも責任があるでしょう。専門の先生ばかり求めるからです。検診の現場で、糖尿病の治療の話のアドバイスしていたときに、先生は糖尿病の専門ですかと聞かれました。いいえ、私は外科医ですから、専門ではありませんといいました。専門じゃないから、別の見方ができるのです。糖尿病だからと言って、それだけ直したら治るってものじゃありませんからね。臓器別に、専門の医者が必要なら、ひとりに何人の医者が必要なのでしょうか?

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