聴診器は滅菌してないですよね。。
Posted on: 火曜日, 5月 10th, 2011 in: クリニックより内科の診療には欠かせない聴診器は、滅菌されていないですよね。でも、素肌に充てるものですよ。医療の現場では、感染、血液汚染がうるさく言われるようになりました。そのために、いろんなものを滅菌するようになり、ディスポ(使い捨て)に変えられてきました。内視鏡も、洗濯機のような洗浄機で洗わないとならないようになり、どこでも洗浄機を見るようになりましたが、それに使う専用の洗浄液がなんと高いこと。。。全部、医療機関負担です。
そんな中で、なぜ聴診器と駆血帯(採血の時に使うゴム)は何もしていないのだろうと思いました。両方とも、血液汚染の危険はあります。聴診器だって、救急の現場では、血まみれの人の心臓の音を聞くことだってあるわけです。血液が関係ない場所でも、インフルエンザや肺炎球菌など、強力な細菌が付着する危険があります。
ただ、聴診器と駆血帯を滅菌しようとすれば、ガス滅菌になるので、大型の器械と特殊な免許がいるようです。外科系の医療機関は、必ずこういった滅菌のための設備を整えています。医療機関になくても、滅菌専門の業者もたくさんできています。やろうと思えば簡単なことかもしれません。
外科系の医療機関は、こういった滅菌に対する投資が大きいのにもかかわらず、内科と同じ診療報酬ですし、再診に至っては、内科よりずっと安い金額になってしまいます。診療報酬を決めている人が外科系の人間なら、こんなことにはしていないでしょう。どれだけの投資と手間暇がかかるか知っているからです。
診療報酬についても面白いことを考えました。3パターン位の報酬を決めておいて、自分のところはどれでやってるかを明示する方法です。Aは6000円、Bは3500円、Cは現状の2700円としましょう。当院ではAで行っていますと明示すれば、患者さんは診療を受けてみて、その値打ちがないと思えば、Cのところに行くかもしれません。しかし、Cは安いので、いつも混んでいるし、先生とゆっくり話をする暇もありません。でも、そっちのほうがよければ、患者さんは行くと思います。
院長、教授などと高役職の人は、自費で10000円にしてもいいでしょう。10000円でも患者さんは、えらい先生に診てもらいと思って、支払ってくれると思います。レストランでも、星によって、ランク付けがされています。それは、後から決まったもので、まちの洋食屋さんを始めるのか、高級フランス料理店を始めるのかは、やる側が決めています。値段と内容が合わなければ、客足は遠のき、高級フランス店も洋食屋さんに変更しなければならなくなるかもしれません。
料金は、サービスする側が決めるものなので、医療もA,B,Cと料金を決め、それに見合ったサービスを提供すればいいのだと思います。検査を予約する際には、必ず料金を提示してからにしなさいとか、もっと変えるべきところがあると思います。
消毒されていそうで、されてないものはいろいろあります。病院のベットのマットレスやまくら、病室、レントゲンのフイルムが入ったカセッテ、電子カルテをはじめとする電算機機器のキーボード。キーボードはトイレの便座より汚いといいますからね。。。
とはいっても、私自身は消毒と滅菌はあまり賛成ではありません。きれいにしすぎたために毒性の強い菌が出てきているわけなので、もう少し消毒や滅菌に神経質になるのはやめたほうがいいと思っています。だって、一番不潔なのは、いつの時代も人間のほうなんですから。。。