高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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ワーファリンを飲まれている方へ

Posted on: 土曜日, 8月 29th, 2009 in: クリニックより

 何らかの病名で、ワーファリンを飲まれている方は覚えておいてください。

 ワーファリンの使用ガイドラインでは、抜歯は、ワーファリン中止の対象ではありません。胃内視鏡検査の生検の場合は中止が必要ですが、当院では初回は中止することなく検査を行い、生検が必要であれば、1週間の休薬を始めていただいてから、再度内視鏡を行っています。ワーファリンを1週間中止した場合、1%の方が死亡するというデーターが出ています。どういった場合、何日中止するのかはガイドライで決まっていますので、ご不明な場合はワーファリンの販売元 エーザイに確認されるのもいいかもしれません。

 また、ワーファリン服用中に別の科を受診し内服をいただいている方は、必ず主治医にご相談ください。薬の副作用に消化管出血などがある場合はどちらを優先にするかを検討しなくてはなりません。多くの場合命にかかわるワーファリンを優先して、不要な薬を極力やめることになります。

 また、サプリメントや極端に偏った食事なども影響する場合がありますので、なるべく、処方薬飲みにしてください。

 

腎臓はとても大事です。

Posted on: 土曜日, 8月 15th, 2009 in: クリニックより

 肝臓や心臓は心配する方が多いのですが、腎臓のことを気にする方は少ないようです。腎臓は体から、糖分やたんぱく質などを出さないようにして、なおかつ、不要なものを尿と一緒に出してくれる大事な臓器です。一度、悪くなってしまうと薬がありませんので、厳しい食事療法や最後には透析しか方法はありません。

 腎臓を守るには塩分を控えなくてはなりません。塩分=高血圧と考えている方が多いのですが、腎臓にとっても悪いのです。もし、腎臓が悪くなったら、塩分のみならずたんぱく質やカリウム(野菜や果物に多い)まで制限しなくてはなりません。白ご飯にもたんぱく質があるので、低蛋白食の白ご飯に代えなくてはなりません

 腎臓が悪くなり、慢性腎臓病と診断されると血管障害も進んでいきますので、気がついたら脳梗塞か心筋梗塞ということにもなりかねません。

 腎臓機能はクレアチニンという数字と尿素窒素という数字で判断しますが、クレアチニンが異常値になったときには腎臓の機能は半分になっているといいます。腎臓機能は糸球体ろ過量(GFR)と言ってクレアチニンと年齢と性別から計算式で出します。

 透析は糖尿病から腎不全になる方が40%ですが、高血圧からなる方も10%いらっしゃいます。血液透析になれば一日4時間、週に3日間病院のベットでじっとしていなくてはなりません。

 何も症状がないうちから腎臓を大事にしてください。

食事制限ってしんどいでしょうか?

Posted on: 土曜日, 8月 8th, 2009 in: クリニックより

 食事制限ってしんどいですよね。でも、考え方を変えるととても楽しくなります。まず、好きなものをリストアップしてください。そして、それらを週末のみの楽しみ、誰かの誕生日の楽しみ、クリスマス・お正月・旅行のときの楽しみに振り分けてください。楽しみに変えたので、普段は食べてはだめです。楽しみが減りますので。たぶん、食事制限で制限されるものは好きなものだと思います。なので、これだけすれば、何も苦労することはないはずです。

 調味料を使いすぎる方は何日か味のないご飯か生野菜だけ食べてみてください。胃が悪くて食欲ないって思い込んだら、案外食べる気もしなくなるかもしれません。食べない分、お水はしっかり飲んでください。1日2Lは必要です。3日くらいしたら、胃がびっくりするので、小粥さんからはじめてください。はじめは何もいれず。胃がびっくりしないようにゆっくり。それから少しのお塩。。ほんの少しでもすごく味が出ます。その次は野菜です。かぼちゃやジャガイモでもいいです。薄切りして、まずはそのまま食べてみましょう。かなり甘いはずです。すこーーし、塩を振ってもいいかもしれません。味が変わります。けど、無しでもいけませんか?次に焼き魚。そのまま焼くだけです。でも、塩分があるので、ジャガイモなどと食べると、ジャガイモに塩を振る必要はないでしょう。そうやって、それぞれの食べ物の味を調べていくと、いかに今までの調味料が要らなかったかわかります。バーベキューのとき、野菜に振っていた焼肉のたれはいったのでしょうか?お肉も少し、しょうゆを振って焼けば香ばしいですし、味もつきます。調味料が悪いわけではなく、使いすぎがいけなかったんだとわかるはずです。

 ぜひ、一度、食事のリセットをしてみてください。新しい発見があります。

排便の仕方は間違えていないですか?

Posted on: 土曜日, 8月 1st, 2009 in: クリニックより

 日本が和式便所から洋式便所に変わって、排便の仕方が間違ったまま伝わっているように思います。日本人は農耕民族だったので、野菜や植物性蛋白を消化するため腸は長くできています。なので、和式便所の様にきばりやすい環境でなくては排便しにくいものです。ただ、洋式便所でも同様のことはできます。両足をしっかり床に置き、少し前かがみでおなかに力を入れます。間違っても肛門に力を入れてはなりません。便は子供を生むときのように便が肛門を押し広げて出て行きます。なので、力むのはおなかなのです。便の力で出すわけなので、弁はある程度しっかりしたものでなくてはなりません。やわらかいと途中で肛門の力が勝ってしまい、うどんを噛み切るときのように体に便が残ってしまいます。けれど、心配はいりません。また便がたまってくれば押し出してくれるので、便が残っている感じがしても無理に出す必要はありません。

 しっかりした便を出すにはたくさん野菜を取らなくてはなりません。たくさん便がたまればマヨネーズのチューブからマヨネーズを搾り出すように少しの力で出すことができます。マヨネーズが減ってきたら、力がたくさん要りますよね。おなかにあまり便がたまってないと思うときは翌日たまってくるのを待って出せばいいのです。あせってはだめです。自分の都合に自分のからだをあわせるのもよくないです。便はリラックスしていないと出せないので、朝が忙しい人は1時間早く起きてください。そして、朝ごはんを食べてください。胃結腸反射といって、食べることで、大腸が動き出してくれるのです。トイレに長時間座って待つのではなくて、”便意”を感じてからトイレに行ってください。便意がなければ、直腸まで便が降りてきていないので、がんばっても無駄です。

 排便習慣さえよくなれば、にきびからも開放されますし、おしりの悩みも解消されます。子供さんにはきばれるように足の下に台などを置いてあげてください。ご両親は早く便を出すようにせかさないようにしてください。便というのは人間が出すのではなくて、体の環境が整えば勝手に出て行くものです。