腎臓はとても大事です。
肝臓や心臓は心配する方が多いのですが、腎臓のことを気にする方は少ないようです。腎臓は体から、糖分やたんぱく質などを出さないようにして、なおかつ、不要なものを尿と一緒に出してくれる大事な臓器です。一度、悪くなってしまうと薬がありませんので、厳しい食事療法や最後には透析しか方法はありません。
腎臓を守るには塩分を控えなくてはなりません。塩分=高血圧と考えている方が多いのですが、腎臓にとっても悪いのです。もし、腎臓が悪くなったら、塩分のみならずたんぱく質やカリウム(野菜や果物に多い)まで制限しなくてはなりません。白ご飯にもたんぱく質があるので、低蛋白食の白ご飯に代えなくてはなりません
腎臓が悪くなり、慢性腎臓病と診断されると血管障害も進んでいきますので、気がついたら脳梗塞か心筋梗塞ということにもなりかねません。
腎臓機能はクレアチニンという数字と尿素窒素という数字で判断しますが、クレアチニンが異常値になったときには腎臓の機能は半分になっているといいます。腎臓機能は糸球体ろ過量(GFR)と言ってクレアチニンと年齢と性別から計算式で出します。
透析は糖尿病から腎不全になる方が40%ですが、高血圧からなる方も10%いらっしゃいます。血液透析になれば一日4時間、週に3日間病院のベットでじっとしていなくてはなりません。
何も症状がないうちから腎臓を大事にしてください。