高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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世の中には、理解しがたい出来事があります

Posted on: 日曜日, 4月 8th, 2012 in: クリニックより

パニック障害で、何人かの患者さんを見てきました。なぜパニック障害になったかを追求しないと、治すことができないからです。親とのトラブルで、パニックを起こすようになった人もいます。そんな些細なことでと思うようなこともいっぱいあるんです。親とのことであれば、親と再度向き合ってもらうことで、治すこともできますが、親がすでに亡くなってしまっていたり、なかなかうまくいきません。

職場での出来事は、もっと悲惨な状況を生みます。給料などお金が絡んでくるので、生活にもかかわってくるからです。そのせいで、生活保護を取らせた患者さんもいます。精神的なアンバランスから、転職すらできなくなるからです。教育現場、医療の現場、警察などでもそういったことが平気で行われています。

暴言を吐いた側は、記憶に残ってないことが多いので、言ってないと言います。暴言を吐かれた側は、その言葉が記憶から消えません。言った言わないの話になるので、とても難儀です。暴言を吐いた側は、忘れてしまうので、いいかもしれませんが、言われた側はそのことがきっかけで、同じような状況になると、パニック障害を発病してしまうのです。

パワハラやセクハラの窓口もでき出してはいますが、そういったところがどこまで機能しているのでしょうか?何人もの患者を見てきて、必要であれば、弁護士まで紹介して、何度も解決の方法を模索してきましたが、なかなか治すことができません。

世の中の多くの人に、声を大きくして言いたいです。あなたの一言が、どれだけ人を傷つけてしまうのか考えてから発言してくださいと。特に、上の立場に立っているもの、親という立場、職場の上司という立場の人たちは、それだけでも相手に威圧感を与えるのです。上に立つ立場の者こそ、自分の置かれた立場の重要性を知るべきです。

心に深く傷を負ってしまった患者さんを見るたびに、私の心にも深い傷が残っていきます。

新入社員の検診に行ってきました

Posted on: 金曜日, 4月 6th, 2012 in: クリニックより

新入社員の入職時検診をしてきました。初々しくって楽しかったです。これから頑張ろうと意気込んでる人たちに会うのは、元気が出ますね。でも、勉強や就職活動に追われていたのか、少し弱ってる人もいました。アトピーがちゃんと管理できていない人もたくさんいました。皮膚のメンテナンスが大事なんですが、それを知らないんですね。

喘息の既往が多いこともびっくりしました。多くは、小児ぜんそくで治ってるようでしたが、アトピーと含めるとかなりの数いましたね。アレルギー疾患が若い子に増えていると言うことなのかもしれません。あるいは、エリートの人たちだったからかもしれません。親が高学歴で、生活レベルが高いためとも考えられます。

アレルギー疾患は、生活レベルが低いと発生しにくい可能性があるんです。衛生状態が悪い環境が、逆に外的刺激に強くなる可能性があります。空調の無い生活をしてきた人は、寒さや暑さに強いものです。泥んこになって走り回ってたこは、風邪もひきにくいし治りやすいでしょう。衛生状態がよすぎると、O-157 のような菌が繁殖してしまうわけです。

桜が咲き始め、スタッフたちも子供の入学式などで忙しくしています。この時期は、医療機関は暇になります。みんな、病気になってる暇がないんだと思います。

栄養指導のチラシができました

Posted on: 木曜日, 4月 5th, 2012 in: クリニックより

栄養指導の一環で、二軒隣の山のしずく旬菜屋に協力を求めていました。栄養の勉強をしてもらうために、実際の食事で量を確認してもらおうと言う企画です。スタッフに一任していたのですが、なんども山のしずくと打ち合わせを重ねて、やっと完成しました。一つのことをやり遂げるには、根気が必要です。何度も、間違いはないか、表現はあっているかを検証して作っていくのです。

自慢できるいいものができたと思います。

循環器の先生と会ってきました

Posted on: 火曜日, 4月 3rd, 2012 in: クリニックより

ある患者さんの件で、循環器の先生と会ってきました。海外に住んでいる息子さんが、親の治療方針についてセコンドオピーニオンを受けたいと依頼されたからです。帰国の日が迫っているので、時間がなかったので、知り合いの先生に無理行って時間を作ってもらいました。かかりつけの病院からの情報から、現在の状況を把握し、将来起こるだろうことを予測し、どういった治療法があるかを話し、治療を受けない場合どういったことが起こるかまで話しますので、かなりの時間を要しました。

海外では、セコンドオピーニオンを受けに行くのは当たり前のことですが、日本ではまだまだ浸透していません。よそに話を聞きに行きたいから、データを出してほしいと言うと、あまりいい顔をしない医者もいます。施設側も、非協力的だったりします。しかし、今回は帰国の日が迫っていることもあり、検査結果が出揃ってすぐにセコンドオピーニオンを受けに行くことができました。

循環器の先生は内科ですが、今回治療を受けることになれば、心臓外科にお願いしないとなりません。私が同席していたので、外科的な見解も出すことができたので、話し合いの後、かかりつけ病院に戻られ、主治医と再度話し合い、治療方針が決まったようです。

この件以外にも、今調べている血糖のことを話してきました。発表の準備を進めているデータを見てもらいながら、私の考えが間違ってないか意見交換をしたのです。ところが、心筋梗塞を起こした方の血糖値を調べていると、空腹時血糖は正常なのに食後血糖が高いことが多いそうです。今、調べていることは血糖変動が血圧などの循環動態に影響を与えているだろうと言うことです。

血糖値を安定させると、循環動態も安定し、血圧が下がった方がいたからです。そのことを本当に調べようと思えば、24時間血糖と24時間血圧を同時測定しながら、血糖値が不安定な状況と血糖値が安定した状況を作って比較しないとなりません。調べられる側もかなり大変な作業になります。

それ以外にも、潜在的な甲状腺機能異常が結構あるのではないかという話も出ました。循環器の世界では、甲状腺機能は必ず測定するそうですが、一般的にはあまり測定されません。潜在的なものが後で表面化してきた症例もあるので、定期的に測定すれば、見つかってくるのかもしれないのです。

そういったことを含めて考えると、三か月に一度定期的に検査することはとても意味があるような気がします。日本には四季があるので、季節ごとにからだにも変調をきたしている可能性があるからです。毎年同じ時期に測定するから、わからないこともあるのかもしれません。

糖尿病になってもらわないと儲からないんです

Posted on: 月曜日, 4月 2nd, 2012 in: クリニックより

医療機関側の話です。糖尿病が一番もうかるんです。特に、注射を打ってる人はもうかります。次に、高血圧や高脂血症など慢性疾患の方がもうかります。

見方を変えてみましょう。

糖尿病や高血圧、高脂血症が治ってしまうともうからないんです。

なぜ、こんなことになっているかというと、保険診療がそうさせているからです。糖尿病の人を薬を使わなくていいところまで治したとしましょう。一気に収入が減るのです。おかしな話だと思いませんか?

医療機関がそんなことを思いながら診療を行っているとは思いませんが、治すことができたほうがもうかるようになっていれば、もっと治そうと言う努力をするのではないでしょうか?

病気には可逆性と言って、元に戻せる状態と、不可逆性と言って、もう元に戻せない状態があります。元に戻せる段階で見つけたら、治すことができるはずなんです。でも、その段階で見つけるのが困難なことも事実です。

クリニックでは、病気を発症する前に病気になる素因を見つけようとしています。どう抵抗しても発病してしまう病気もありますが、抵抗したら発病しないものもたくさんあるのです。

国は病気を治す気があるんだろうか?それをずっと疑問に思っています。

前年度の報告

Posted on: 日曜日, 4月 1st, 2012 in: クリニックより

前年度のスタッフの報告です

スタッフ1 孫ができました
スタッフ2 進級できました
スタッフ3 娘が成人しました
スタッフ4 1級簿記が取れました
スタッフ5 転職してキャリアアップしました
スタッフ6 正職員で働くことにしました
スタッフ7 転職して子育てを頑張ることにしました
スタッフ8 海外勤務をすることにしました
スタッフ9 しがらみを切って転職しました
スタッフ10 被災地にサポートに行きました

いろんなことがあった一年でした。スタッフそれぞれ、いろんなことを乗り越え成長しました。

コルセットについて質問がありました

Posted on: 土曜日, 3月 31st, 2012 in: クリニックより

コルセットとはどういうものか、たびたび質問されます。私自身も、今回のことで初めて見たので説明しておこうと思います。

現在つけているのは、硬性コルセットと言って、金属のフレームでできたものです。背中をそらせた状態で固定するもので、胸椎から骨盤まで固定しています。最初のころは、寝ているときも装着しておくように言われましたが、現在はだいぶ回復してきているので、寝ているときは外しています。

写真は、あるサイトから借りてきました。自分のものを載せるのはちょっと恥ずかしいですからね。コルセットは、元々西洋のドレスの下につけていた、コルセットからきている名称のようです。軟性コルセットというものは、見た目も似ています。骨がしっかりしてくるのに3カ月はかかるそうで、コルセット装着のめどは一応3カ月ということです。でも、実際骨が治るのには6カ月かかるようなので、それまでの間は、あまり無理はできないようです。コルセット終了後は、マックスベルトという腰痛の際のベルトをつけるように提案されています。

コルセットをしていると、動きが制限されるので、見た目でも大変そうだとわかるようですが、実際つけてみるといろんなことがわかります。重さが、1kgほどあるようで、つけて歩くだけで下半身に負担がかかります。座るほうが楽なように思いますが、実際は立っているほうが楽です。

最初の2週間は体幹ギブスをしてギブスをいったん外して、コルセットの採寸をするのですが、この時が一番大変でした。立ったままで、頭をなるべく後ろにそらして、包帯のようなものを体に巻いて、かたちをとります。固まるまで少し待ってから、包帯のようなものをはずすのですが、2週間たってない時期にこれをするのは、何かにつかまって立っているだけが精一杯でした。採寸後、元のギブスに戻して、固定のためにギブスの素材を上から巻くのですが、まき終わった時、どれだけ安心したことでしょう。

コルセットが出来上がってきて、ギブスからコルセットに変える時も立ったまま行うのですが、変えた直後は、ものすごく不安感がありました。たった2週間でも、腹筋や背筋が、衰えていたようです。このころは、立って歩くこともままならない状況でした。

一週間ほど遅れて、入浴用にプラスティックのコルセットを作ってもらいました。入浴の際は、こっちに付け替えて入ります。前かがみができないので、髪の毛を洗うのが大変です。でも、入浴できるだけありがたいものです。湯船に入ると、コルセットが浮くので、ぷかぷか浮かんで風呂を楽しんでいます。

背骨の骨折で、一番問題になるのは、頭の重さです。なるべく頭の重みが骨折部位にかからないように分散させているようです。また、私の骨折の仕方は前のほうに負担がかかっているので、コルセットした状態でもなるべく前かがみにならないように言われているので、パソコンなどの作業は、寝た状態で、おなかの上にノートパソコンを置いて行っています。

リハビリは日常生活を行うことが中心になります。接骨院で、トレーニングマシンを使って、腕や足、背筋などは鍛えていますが、腹筋を鍛えることが一番難しいです。私自身、昔から腹筋運動は苦手でしたから、コルセットを外してからが大変そうです。

3カ月目に3DのCTを取って、再度骨折部分の評価を行ってから、コルセットを外す時期が決まります。何人かの整形外科の医師に相談しているので、意見もいろいろ出るでしょうけど、下肢の麻痺など神経障害が出ないのであれば、早めに外してしまいたいものです。

大阪農林会館がライトアップされます

Posted on: 金曜日, 3月 30th, 2012 in: クリニックより

本日よりクリニックの入っている大阪農林会館のビルがライトアップされます。大阪市が実施する「OSAKAたてものルネッサンス事業」の対象に選ばれたそうです。本日、午後6時30分に点灯式があるそうです。クリニックは夜は診療をしていないので、とても残念ですが入居しているビルがライトアップされることはとても誇りに感じます。

医療を昭和初期に戻さないとならないという信念から、この場所を選びました。内装ももともとのビルの構造を残し、昭和初期にタイムスリップしたような空間を作っています。昭和初期には、医療はもっと身近なものでした。今のように、高い敷居はなかったし、もっと気軽に医療機関に行けたはずです。もう一度、身近な医療に戻すために、スタッフとともに日々頑張っています。

フランコから速報!

Posted on: 木曜日, 3月 29th, 2012 in: クリニックより

HEROのビデオが出来たそうです
http://www.youtube.com/watch?v=fa49KffQ3TU

アルバムももうじき発売になりそうです

学会発表の準備でわかったこと

Posted on: 水曜日, 3月 28th, 2012 in: クリニックより

学会で耐糖能異常のことを発表しようと思って、いろんな資料を見ています。それでわかったことは、新しい報告は日常の診療で使えないと言うことです。糖尿病関係では、プロインスリンを測るといいようですが、保険では認められてない検査です。脂質関係では、CRPという炎症反応を同時に測ると循環器系の異常を早く知れるようですが、炎症があるといったような病名が必要になります。甲状腺関係では、甲状腺機能亢進を疑ったとしても、TSHやFT4といった甲状腺機能を測ってからでないと、機能亢進の時に上がる抗体価が測れません。

いろんな資料で勉強しても、日常診療で使えないなら意味がないし、昔と違って一度に多くのことは検査できないように変わってきています。でも、患者さんは、一度になるべく多くの検査をしてほしいと希望されます。がんの時に上がってくるCEAなどは、保険請求してもほとんど削られてくると聞いています。保険診療は、どんどん制約がきつくなっていますが、患者さんはそんなことは知りませんから、昔やってもらったからできるはずだと思って私たちに訴えます。

今回も、4月の大幅改正があります。改正があれば、値段も変わってきますし、何かと制限もきつくなります。でも、それを医療を受ける側に何も説明してくれません。現場の人間に聞かずに、国に聞いてくれと言いたくなります。

保険診療では、後で請求を却下されると言う不思議なシステムがあります。何カ月もたってから、やっぱりあの検査はだめだからお金を返してくれと言ってくるわけです。うちのスタッフには、過去にそういった機関で働いていた人がいます。何年も前のことですが、糖尿病の疑いで、HbA1cは認められないと言い、レセプトからHbA1cの検査を片っ端から探し出したそうです。今は、糖尿病の疑いで当たり前にする検査ですが、過去にはそういったこともあったわけです。

でも、うちではHbA1cはほとんど測りません。HbA1cは1か月前の血糖値の平均値のようなもので、かなり高い血糖値が持続していないと上昇してこないからです。逆の見方をすると、0.1の異常であってもかなりひどい血糖変動が裏に隠れているかもしれないので、要注意な検査です。でも、0.1の違いだったら、誤差範囲だろうって思いますよね。誤差範囲かどうか調べるには、何カ月か連続で測ってみる必要があると思います。それでも高い目だったら、糖負荷試験を受けられるべきだと思います。たとえ正常値であっても、徐々に上がってきていれば、ますます要注意です。

0.1の違いが大きく出る検査は、他にもあります。クレアチニンです。腎臓の検査ですが、これに至っては年齢がかかわってくるので、正常値であっても、すでに腎臓病になってる場合があります。eGFRというものを計算して出してみないと本当のことはわかりません。当然、0.1だけ異常になっていれば、かなりひどい腎臓病の可能性があります。腎臓に関しては、薬はなく食事療法だけなので、大変なことなのです。

正常値の間から、気をつけていないとならない検査に脂質系があると思います。中性脂肪とHDL、LDLコレステロールの3つの検査値のバランスを見て行かないとなりません。また、中性脂肪は、脂肪よりもむしろ糖質と関係があるので、血糖値との関係も見て行かないとなりません。複雑に絡み合ってくるわけです。

血液検査というものは、手軽にできるのですが、すべてが最終結果であって、そのまえにいろんなことが絡んできます。直接測ることができないホルモンの状態や、栄養状態の結果として血液の中に出ているわけで、そのまえに何が起こってる窯で考えて数字を読まないとなりません。一般の方で簡単にできる方法は、何カ月か連続して測ってみて、変化をみることぐらいでしょうか。

血液検査のデータが異常値になったら、病気を発症したと言うことになりますから、正常値の間から見て行かないと病気の予防にはならないと言うことになるわけです。

検診や、人間ドックで異常なしと言われた方も、是非、調べなおしてください。何年か分の検査を並べて、少しずつでも上がってきているものがあれば、正常値でも異常ととらえたほうがいいでしょう。自分のからだは、自分で管理したほうがいいと思います。