高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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効果がないとわかっても販売されている薬があります

Posted on: 火曜日, 1月 29th, 2013 in: クリニックより

副作用などで、販売中止になる薬はそこそこあります。中には、長年使っていて効果もいいから重宝していたのに、副作用が強いなどの理由で急になくなる薬があります。また、製造しても儲からなくなったからと販売中止になる薬もあります。当然、死亡例がでたからと中止になる薬もあります。

その一方で、もう効果がないとわかっているのに中止にならない薬もたくさんあります。使い続けたら、病状が悪化するとわかっているのにいつまでも販売されている薬もあります。効果があるとわかっているに、適応病名が無いために使えない薬もあります。そういった薬は、私たち医者が頭の中だけで記憶して使い分けます。

でも、知らない先生は使い続けるでしょうから、怖い話です。不必要な医療はたくさんあると最近知り合った看護師からも聞きました。彼女は、地方の病院に勤めていますが、そこでもおかしいと思うことがたくさんあるそうです。都会だけで起こっている現象かと思っていたら、地方でも起こっているとはびっくりでした。

どんな業種でもそうかもしれませんが、いいたいけど言えないことがたくさんあります。でも、私はちゃんと話していこうって思っています。

おかしいなと思うことがよくあります

Posted on: 金曜日, 1月 18th, 2013 in: クリニックより

テレビを見ていておかしいなと思うことがよくあります。車の傷を隠してしまうペンの宣伝では、フリーハンドでペンで傷がなぞれるだろうかって思います。腕の一部をどこかに置いて支点にすれば可能かもしれないけど、宙に浮かせたままでは難しいでしょう。これは、手術の際の介助で同様のことがあるからです。どこかを支点にしないと細かい操作ができないからです。そう思ってみていると、傷をつけたビデオを逆に流しているなということがわかります。

コレステロールを下げてくれるサプリメントの説明に、太ったおなかの映像が出てきます。でも、皮下脂肪はコレステロールではなくて中性脂肪のほうです。コレステロールは痩せている人でも高かったりしますし、弊害は心筋梗塞や脳梗塞です。サプリメントを飲んでコレステロールが下がったら、皮下脂肪や内臓肥満が解消されるような錯覚を起こす映像はおかしいでしょ。

便通がよくなるのかなと思わせる宣伝もあります。朝から、どっさり出たんですと説明しています。ただ、何がどっさり出たのかは言いませんから、便通にいいわけではないかもしれません。日本語があいまいな表現でも伝わるからこういった宣伝も効果があるのかもしれません。英語なら難しいかもしれないなあと思います。

私はひねくれた性格なのかもしれませんが、テレビに流れる映像や情報の中から、つじつまが合わないものを探すのが好きです。本当はどうなのかわかりませんけどね。いろんな宣伝文句に人は騙されます。効果があると宣伝されているものを使って効果がなくても、そんなものかと訴えることもしません。最初から、効くとは思わずに試すからでしょうか?でも、やってみなければわからないことも多いわけで、とりあえずやってみるってのもいいかもしれませんね。

イレウス(腸閉塞)の怖さ

Posted on: 木曜日, 1月 17th, 2013 in: クリニックより

イレウスは、便が出なくなるという病気です。単なる便秘ではなく、ガスも出なくなり腹痛もあります。嘔吐がある場合もあり、ひどい場合は胆汁を吐きます。原因は様々で、単純にフン詰まりということもあります。大腸がんが、イレウスで見つかることもたくさんあります。高齢者の多い地域では、検診を受けない人が多いので大腸がんのイレウスが非常に多いそうです。

腸閉そくの治療は、内容物の排せつが主で、胃管(マーゲンチューブ)で胃液を外に出すだけの場合もあります。イレウス管という長い管を腸の中にどんどん入れて、小腸の内容物を出す方法もあります。内容物を抜いて減圧するだけで治る場合もあります。

一番怖いのは絞扼性イレウス(こうやくせいいれうす)です。長がねじれることが発端で起きるのですが、急激に悪化して腸の一部が腐ってしまいます。ところが、絞扼性の場合発症から悪化するまでが短時間なので、レントゲンで典型的なイレウスの所見が出ない場合もあり、おなかの張りもあまりひどくなく診断が難しくなります。

イレウス管を入れて様子を見るのか、早くにオペに持ち込んだほうがいいのか判断が難しいと思います。最近、2件のイレウスを経験して、そのうち1件が絞扼性イレウスだったので、ひやひやしました。

一瞬の判断ミスが重大な事態を引き起こしますが、そんな判断ミスは誰にでも起きると思います。日々、綱渡りをしているなと感じます。

糖尿病療養指導士を育成しています

Posted on: 火曜日, 1月 15th, 2013 in: クリニックより

看護師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士なら糖尿病療養指導士の資格が取れるため、クリニックでは育成を始めています。でも、残念ながら、日本ではこういった特殊資格が給料に反映されることはありません。海外では当たり前の話なんですけどね。

でも、資格はとれるものは取っておいたほうが将来何等か役に立つかもしれません。なので、クリニックでは資格試験の受験はどんどん進めています。

英会話もできるように推奨しているので、すでに診療のための英会話も勉強を始めています。スタッフの一部は韓国語が達者なので、独自に勉強してくれているようです。中国語まで対応できるようになればいいなと思いますが、中国は地方によって言語も違うようで、難しいようです。

今年は、いろんなことにチャレンジしていきたいですね。無理せず、背伸びせず、夢は大きく。

12年のうち3年はしんどいそうです

Posted on: 月曜日, 1月 14th, 2013 in: クリニックより

バイト先のスタッフに教えてもらいました。12年のうち3年はしんどいことがあるそうです。そうかもしれないなと思います。現在バイトは二か所に絞っていますが、二か所でいろんなことを教わります。昨日は、昼間に頑張ってくれたスタッフを車で自宅まで送って行きました。昼間忙しかったので、帰りが遅くなったからです。

暗くなってから、バスで駅までいって電車で帰るというので、ちょうど帰り道だし送って行ったんです。車の中でいろんな話をしてくれました。昔住んでいた場所が近かったので、きっと縁があったんでしょうね。昼間に、些細なことでも嫌がらずに笑顔で動いてくれたんですよ。

でも、その笑顔の裏には、いろんなつらいことがあったようです。看護師さんにはそういう苦労人がたくさんいます。苦労したから、看護師になった人もいます。昨日は、急に具合が悪くなってなくなった方もいますが、看護師が一生懸命に話しかけていました。もうじき、子どもさんが来るから、もうちょっと頑張ろうって。

一般の方が、医療の中で見ているのは、本当の医療のごく一部分だけです。裏ではいろんなことが起こっています。そんな裏で行われていることを知らずに、ひどいことを言う人は私は嫌いです。みな一生懸命に、治療しようとしているんですから。

元気なまま寿命を全うしてほしい。現場の思いはそれだけですよ。

予防できる病態ってあるそうです

Posted on: 木曜日, 1月 10th, 2013 in: クリニックより

長寿に関する研究をされている方が、本に書かれているそうですが、よく動くことで予防できる病態があるそうです。1、要支援・要介護 これはよくわかりますね。じっとしていれば動かなくなるんですから。

2、うつ病 意外ですね。。。でも、なんとなく納得できます。3、骨粗しょう症 当然ですね。運動による骨への負荷が必要ですから。4、骨折 動くから骨折する。でも、動くことで骨折しないように筋力がつくってわけですね。5、高血圧 これは納得。血管に運動させて弾力をつけないとね。6、糖尿病 誰でも納得。7、脂質異常症 8、虚血性心疾患 9、脳血管疾患。 この辺はすべて血管が原因だから、高血圧と同じですね。

10、認知症 指揮者は認知症になりにくいといわれますが、運動も関係してるんでしょうか? 11、がん これは意外かもしれません。でも、再発のリスクは運動で下がると報告は出ています。

結局は、足腰らしいです。そういえば、馬は足を痛めただけで死んでしまいます。人間も動物の一種なんだから、同じなんでしょうね。

もう年だから。。。。

Posted on: 火曜日, 1月 8th, 2013 in: クリニックより

一番嫌いな言葉です。もう年だからっていう人は多いですが、何歳と比べて年寄りだと言ってるのかなと思います。

私は、30歳代が一番しんどかったと思います。外科を続けるには体力も必要なので、水泳をしたりテニスをしたりと体力をつけるように頑張っていました。40歳代になると、不思議といろんなことができるようになってきました。努力という言葉は嫌いなので、何んとなくしていたのにできなかったクロールができるようになったり、スノーボードもできるようになってきました。

年々、できることが増えてきているので、意外とイケるんだなあと思います。もう年だからと最初からあきらめてしまったら、そうはいきませんよね。年齢のことは考えて、無理なくできることにチャレンジしてみれば、意外とできるようになるのものです。

最近、老人ホームの往診をしていて、お元気な100歳のご老人を見ると、もう年だからって言っていいのは100歳を超えてからだなあと思うんです。

あけましておめでとうございます

Posted on: 火曜日, 1月 1st, 2013 in: クリニックより

新しい一年が始まりましたね。

今年も、いい年になるといいですね。

今年も、いろんなことを企画していきます。

医者の仕事は、どう死なせてあげるかなんです

Posted on: 月曜日, 12月 31st, 2012 in: クリニックより

医者の仕事は、どう生かすかではなくて、どう死なせるかです。今年もいろんなことがありました。何人もの人が、機嫌良くなくなってくれたかもしれません。でも、うまくいかなかったこともあるでしょう。

昨日は、仕事納めの日でしたが、手術が必要な人をいち早く転送することができました。判断が遅れたら、どうなっていたかわからないので、こういったケースはいつもひやひやします。幸運なことにすぐに引き受けてくれる病院があってのでよかったです。

昨日は、久しぶりに若い先生とともに働いて、昔を思い出しました。処置に困り、私を呼んでいると言われ駆けつけましたが、些細なことでも相談してくれることはとてもいいことです。

今年は、いろんなことがありました。トラブルなく終わることができてほっとします。

人の命を預かる職業、ストレスがない日はありません。

可能性は否定できない。。。。という言葉

Posted on: 木曜日, 12月 27th, 2012 in: クリニックより

可能性を否定できないという言葉を聞いて、カチンと来ました。原子力発電所の話ですが、活断層であるという可能性は否定できないとニュースで言っていました。医療でも、この言葉のせいで、不必要な薬を3年間も飲まされていた人がいるから、なおのこと、カチンと来ます。

原子力発電所の話では、まず発電所が地震に襲われる確率が必要なのではないでしょうか?地震が起こったとして、その活断層が動く確率、動いたとして施設が破損する確率、破損したとして放射能が漏れる確率。そこまで考える必要があるんじゃないでしょうか?

地震大国の日本で、地震が起きない場所を探すほうが難しいと思います。地震が起きる確率が低いといわれていた地域で、大地震が起きていますから。それであれば、地震が起きた時にどうすれば被害を最小限に抑えられるかを考えることのほうが重要だと思います。

原子力発電をなくしてしまうという意見も安易だと思います。なくして、何で補うのか、経済への影響はどうなるのか、原子力発電所がある地域の補助金がなくなったら、地域にどのような影響が出るのかなど、検討すべき内容はたくさんあるはずです。

私は、原発に対して賛成派でも反対派でもありません。ここの施設によって検討内容が違うと思うので、一概に意見をまとめることはできません。病気だってそうです。それぞれの人によって、治療方針は変わります。生活、仕事、年齢、性別、いろんな要素が含まれてきます。何のために治療が必要なのか、治療しなければ、将来予想される事態にはどういったものがあるのか、そういったことも含めて考えないとなりません。

原子力発電についても、ここの施設の現状で考えてほしいものです。