高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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モニター心電図の勉強会

Posted on: 日曜日, 9月 4th, 2011 in: クリニックより

今週土曜日18時よりクリニック待合にて、モニター心電図の勉強会をします。もともと、看護師たちが現場で行われているモニター心電図について、不安を感じていたので、どんな波形になったら、緊急対応したほうがいいのか、どんな波形なら経過観察でいいのかを詳しく知りたいという意見から設定しました。

看護師向けではありますが、身内に重傷者を持っている方など、興味のある方は、どなたでも参加していただけます。日頃、医療関係者との距離を感じている方には、近い距離で質問をしていただけるので、いい機会だと思います。講師の先生のご配慮で、参加費は無料にしています。

また、脳外科医の希望で、心電図の続きで、金属アレルギーの勉強会もします。連携している高歯科医院の院長が話してくれます。アトピーだと思っている皮膚のトラブルが、歯科金属のアレルギーだったと言うびっくりするようなお話が聞けます。高先生は、私の親友ですが、海外でも広く活躍されている方です。

勉強会の後、懇親会をしますが、これだけ1000円集めます。軽い食事をしながら、もっと講師の先生と近い距離でお話ができると思います。参加は、メール予約からも受け付けていますが、当日の飛び込みでも可能です。ただし、会場がいっぱいの場合はお断りする場合もあります。

この機会に、からだのことを勉強してみませんか?

うつ病の検査ができるようになるようです

Posted on: 土曜日, 9月 3rd, 2011 in: クリニックより

今まで、うつ病は確定診断する方法がありませんでした。SDSやSTATという心理の検査をする質問用紙はありましたが、内容がかなりきつい内容で、日本人向けではないと思っていました。うつ病の診断は、医者の判断というあいまいなものしかなかったのです。

私自身も、うつ病の方を治療したことがありますが、見た目は全くうつ病と言う感じはしませんでした。ただ、家族の訴えは、典型的なものがありました。テレビを見なくなった、好きだったものを食べなくなった。テレビをつけてそっちを向いていても、見ているわけではないようで、内容を聞いても答えられないのです。

本人は、そういったことになっていることを隠したいので、嘘をつくこともあります。よくどんな番組を見ますか?と聞くと、料理番組と答えた人がいました。でも、家族は見ていないといいます。デイサービスで自宅まで送ってもらったら、そのまま玄関で何時間も寝ているという話も聞きました。

ただ、そんな場合でも、うつ病なのかうつ状態なのかは、判断が難しいところです。精神科の医者は、うつ病と診断せず、うつ状態といいます。病気と思っていないからかもしれません。確かに、今まで見てきたうつ状態の方は、家族の期待が大きすぎるようでした。元気になってほしい、その期待が大きすぎるとそれにこたえられない自分が嫌になり、うつ状態になる気がします。

うつ病だと診断を受けている人に、うつ病じゃないと判断し、薬をやめさせ正解だったこともたびたびありましたし、うつ病かもしれないと言う人に、うつ病じゃないと言ったこともたびたびあります。たいがいは、目を見ればわかります。後は、誘導尋問ですね。。。問題は、うつ病だと思われている症状の中に、本当の病気が隠れている可能性があり、それを発見するほうが重要なのです。

些細な症状を訴えてくる人は多くいます。それが、正常範囲のことなのか病的なものなのかを判断するのは、とても難しいです。ストレスでしょうと言うことは簡単ですが、ストレスじゃなかった場合、何を考えないとならないかが、とても重要になります。一つ一つの症状から、可能性のある病気を探して、検査して否定して、そんな作業が続きます。

なので、こういった場合は、短時間では解決できないことのほうが多いのです。そのうち、ストレスも検査できるようになるといいと思います。ストレスは、本人がかかってないと思っていても、深層心理でかかっている場合もありますし、それを探し出すのは本当に大変だからです。

胸の痛みを訴える人の中には、心筋梗塞から、逆流性食道炎、肋間神経痛、乳腺症、狭心症など様々な疾患が隠れています。痛みの出るタイミング、場所などあらゆることを聞き出して判断しなければなりません。そういったことを探すのには、患者さんの協力も必要です。そういえば、こんなときになりますなどと出てきだすとゴールが近くなってきます。それがなければ、判断できないのです。

病気を治すと言うより、不安を感じたり、生活に支障のある症状を治すことが重要だと思います。病気は、うまく付き合っていかないとならないものも多くあり、治らないもののほうが多いからです。以下に楽しい生活を送れるようにするか、それが医療がすべき仕事だと思います。

医療関係者の非常識

Posted on: 金曜日, 9月 2nd, 2011 in: クリニックより

医療関係の人は、常識があまりないとよく言われます。世界が小さいことや、会社など確立した組織に所属したことがないからだと思います。一番よく言われるのは、あいさつです。何時にあってもお疲れさんです。芸能関係なら、何時にあってもおはようございますと言うそうです。

この言葉の違い、スタートと終了の違いがありますよね。医療関係では、相手が当直明けかもしれないので、お疲れさんというほうがいいと思っているのだと思います。わたしは、お疲れさんと言われるといつも”疲れてへんわ。ぼけ”と後輩の胸ぐらをつかんでいました。この言葉が嫌いだったからです。

ところが、最近になって、この言葉は目上の人に言う言葉ではないと知りました。目上の人が、下のものに言う言葉だそうです。目上の人が、先に帰るときに下のものに”お疲れさん”と言って帰るそうです。この言葉の裏には、”まだ疲れてへんやろ、しっかり仕事しろ”という意味もあるそうです。ある意味、嫌味ですね。

なので、後輩に言われて、激怒していた私の行動は合っていたようなのです。不思議ですね。目下のものが目上の者を残して、先に帰る場合は”お先に失礼します”と言うそうです。言葉には必ず裏の意味があります。特に日本語は二重三重で意味がある場合があります。それを知るとまた面白いですね。

料理を作ってくれた人に、”いただきます”といい、”ごちそうさまでした”と感謝する。料理を作ったものは、”お粗末さまでした”と謙遜する。土産、手土産は”しょうもないもんですが”(大阪弁)と言って渡す。本当は、いいものを持っていっても謙遜して言うんですよね。

2週間ほど前、手術で熊取の病院に行ったとき、シュークリームを手土産にもっていきました。お中元の意味もあったし、お盆だから暇だろうと思ったのです。ところが、大変な手術をしていて、スタッフたちは大わらわでした。シュークリームがあるから頑張ると、張り切っていました。昨日、再び訪れると、何人もの人にシュークリームおいしかったですと言われました。私は、シュークリームのことなど忘れかけていたので、びっくりするとともに、うれしかったです。

きっと、大変な仕事で疲れて、甘いものが元気づけてくれたんだと思います。

おばあちゃんが亡くなったそうです

Posted on: 木曜日, 9月 1st, 2011 in: クリニックより

いとこから連絡が来ました。親戚とは縁を切っているので、どこにいるのか、生きているのかどうかも知りませんでした。祖父は大学の1年の時に亡くなりました。風邪をこじらせて、そのまま急死したのです。病院で、孫が医者になるから、医者になってみてもらうまで死ねないと言ってたそうです。元気そうだったのに、入院中に急死したので、おそらく心筋梗塞だったと思います。

祖父は、父の会社の倉庫番をしていました。寡黙な人で、話をしてくれたことはほとんどなかったと思います。でも、そんな祖父が好きで、なにもない倉庫によく遊びに行ってた記憶があります。大きな犬を飼っていたので、ドラム缶の間を走り回っていたように思います。

祖父が死んでから、いろんなことがわかりました。祖父は私に教師になってほしかったこと。でも、医者でもいいと言っていたらしいこと、卒業したらお金がいるだろうからと100万円残してくれていたこと。このお金については、祖母も知らなかったようです。

医学部に行くことは、父は反対でしたので、かなりもめました。でも、最後に行かせてやれと言ったのは祖母でした。母親に頭が上がらなかった父は、その一言で医学部に行かせることにしたようです。しかし、医者になったころには、祖母は認知症になっていました。うちの兄弟のこともわからなかったようですが、なぜか私のことだけわかっていたようです。

最後に会ったのがいつ頃だったのか、思い出せません。自分の息子が先に死んでしまったことを知ればかなり悲しんだでしょうが、その時にはすでに認知症だったので、理解はしなかったかもしれません。

人が死ぬタイミングには必ず意味があると思います。祖母も何か意味を残したのだと思います。私自身は、喪に服すると言うことは嫌いなので、普段どうり過ごします。楽しそうにしてる姿を見るほうが、亡くなった方も喜ぶでしょ。。。。