高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

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検診結果に将来なりそうな病気を書くべきだと思います

Posted on: 火曜日, 3月 13th, 2018 in: クリニックより

検診結果には”脂質系に異常がありますので、病院を受診してください”などとあいまいなことしか書かれていません。これでは、体調も悪くないし、別に行かなくてもいいでしょうってなります。

これを”悪玉コレステロールが高いので、近い将来、脳梗塞、心筋梗塞、下肢動脈閉塞症などを起こす可能性があります。医療機関を受診して治療を受けてください。”と書けば病院に行くのではないでしょうか?

検診は検診結果を伝えるだけで終わっているので、異常があっても放置している人が多いのです。それを何とかしないと寝たきりになる人が増えることを止めることができません。

治療につなげるような効果のある検診をやってほしいと思います。

命がけでかにを食べたと言う話

Posted on: 月曜日, 3月 12th, 2018 in: クリニックより

アナフィラキシー体質のある方が、ある時発作が生じかけたのですが、エピペンを打つことなく、命がけでかにを食べたと言う話をされました。結局、かにを食べても何も起こらなかったそうです。

発作の予感が起きても、呼吸困難が生じなければエピペンは打たなくていいのですが、命がけでかにを食べたのはどうしてなのか聞いてみました。

かに旅行だったことと、どうせ救急車で運ばれるなら、かにを食べてからにしようと思ったからだそうです。確かに、エピペンを打ってもすぐに救急病院へ行くように指導しています。

結局、発作はすぐにおさまって、無事にかにが食べられたので、よかったと思うのですが、なんとも笑ってしまう話です。でも、同じことが自分におきても、命がけで食べるだろうなって思いました。

クリニックに専念しないわけ

Posted on: 日曜日, 3月 11th, 2018 in: クリニックより

元々、病院勤務の空き時間にクリニックを開ける形で開設しました。病院では見れない患者さんをクリニックで診るためです。その後、病院勤務も転々として、特養などの施設往診などもして、現在に至ります。

クリニックに専念したらという話と、クリニックは閉じて病院の常勤になってくれという話が交互に出てきます。でも、どちらも納得できずに今の形を継続してきました。

昔は開業医と大学の非常勤講師を並行してやっていたので、大学に行けば後輩の手術指導までやっていました。なので、わたし的には病院とクリニックを並行してやるのは当たり前に思えるのです。

なぜ、どっちつかずの仕事になってしまうのかを考えてみたら、死と向き合う現場と死とは無縁の現場を並列でやってないと自分自身のバランスが取れないんだとわかりました。

今は、火曜日から金曜日までは死と向き合う現場を見ていますが、土曜日から月曜日までは死とは関わらず生活しています。そんな、おんとオフの生活がいいんだと思います。

次は泌尿器科の勉強をしないとならないなって思っています。泌尿器科の地域連携の会があるので出席することにしました。

思った以上に痛みが消えてびっくり

Posted on: 土曜日, 3月 10th, 2018 in: クリニックより

手の痛みをずっと訴える初老のご婦人と頸の痛みが2ヶ月もよくならないと訴えるご老人にほとほと困っていました。それで、一か八かノルスパンテープを出してみたんです。

飲み薬が増えるのは嫌がる人が多いので、はり薬だからと説明して投与したところ、翌日にはうそのように痛みが消えていたのです。それほど効果があると思っていなかったのでびっくりしました。

でも、なんでも試してみるもんだなあと思いました。一か八かでやった治療が成功すれば、他の方にも応用できますからね。ところで、ノルスパンテープは認可を受けた医者しか処方できませんので、どこでも出してもらえるものではありません。

わたしは10年ぐらい前に教育を受けて処方できる資格を取ったので処方できるんですよ。

血糖コントロールを丸投げされるようになりました

Posted on: 金曜日, 3月 9th, 2018 in: クリニックより

バイト先の病院では、糖尿病のコントロールを任されるようになりました。糖尿病治療をされている先生でも、インクレチン関連の注射薬に関してあまりご存じないようです。

施設の主治医からも頼まれるようになり、病院に入院してもらわずに血糖のコントロールを始めています。入院せずにコントロールするのにはわけがあって、入院するたびにコントロールがむちゃくちゃになって戻ってくるからなんです。

急性期病院は短期間の入院しかさせなくなってので、ゆっくり血糖コントロールをすることが出来なくなっているんだと思います。入院中は糖尿病食でカロリー制限がありますが、施設などでは普通食に戻ります。

食べてくれないときはどうするかってお問題もあります。それで、食前薬を食事開始後に服用するように変更します。食前に飲ませても食べないことがあるから、食べたことを確認後に飲ませるのです。

1型糖尿病であってもインスリンに頼らず、内服を組み合わせて不足分だけ少量のインスリンを使うと言う手もあります。1日4回打つのは高齢者には現実的ではありませんからね。

糖尿病治療に関する論文を取り下げました

Posted on: 木曜日, 3月 8th, 2018 in: クリニックより

糖尿病治療に関する日本語の論文を去年の夏に書いて、いくつかの雑誌に投稿したのですが、専門的過ぎるとか、症例が足りないとか、いろいろな理由で断られてきました。

最後に出しても良いよという雑誌があったのですが、いつになったら出してくれるのか連絡もないので、共著者と相談して取り下げることにしたのです。論文に出すためにHPに掲載できない状態だったからです。

論文を書いた後でも、治療変更が成功して、患者さんも喜んでくれている例が多数出ているのに、それが公表できないなら意味がないと思いました。

以前のデータのままではなくて、追加データを入れて、整理して近いうちに掲載しようと思っています。

歯を抜きました

Posted on: 火曜日, 3月 6th, 2018 in: クリニックより

数年前からトラブルを起こしていた歯を大事に使っていたのですが、とうとう抜く羽目になりました。抜いた歯を見て歯科の先生が”長年がんばってきたことがよくわかる”と言っていました。

永久歯に生え変わってからの付き合いなので、なんとなく悲しい気分になります。虫歯になってたわけではなくて、かみ合わせの不具合から圧がかかっていたためぐらついたのです。

抜歯する前の1週間はからだのほうが歯を押し出すかのような腫れ方をして、からだのほうが嫌がっているって感じでした。抜歯した場所は正面からは見えないので、ひとには気づかれません。

からだの一部を失ってしまったわけですが、その分、他の部分ががんばってくれると思います。抜歯した歯を屋根に投げた気分で、改めてがんばろうって思います。

糖尿病だけ予備軍があるのはなぜでしょう?

Posted on: 金曜日, 3月 2nd, 2018 in: クリニックより

糖尿病予備軍ってよく聞きますが、他の病気には予備軍ってないですよね。高血圧だって、正常血圧より高く鳴り出したら、いきなり高血圧になります。

予備軍の間でも、血管障害は糖尿病と同様に進行していくと言われているのに、予備軍って名前のままでいいのでしょうか?病気が進行しているのにです。。。。

海外に予備軍と言う言い方があるのかどうかはわかりません。微熱と言う言い方は日本だけで、海外にはないと聞いているので、糖尿病もそうかもしれません。

私は、糖尿病予備軍=耐糖能異常の段階を初期糖尿病と呼ぶ方が良いと思います。同様に、合併症が出てきた糖尿病も末期糖尿病と呼ぶ方が良いと思います。

末期がんと聞いたら、深刻になるように末期糖尿病と言われて深刻になってもらう方が良いと思うのです。

オリンピックの会見を見ていて本音だなって思いました

Posted on: 木曜日, 3月 1st, 2018 in: クリニックより

メダルを取るための重圧で、やりたくないこともやってきたという言葉にとても共感しました。わたしも、スノーボードで大会に出ようと思う一方で、スノーボードが楽しくない一面もあるからです。

1級検定に受かりたい一心で練習して、受かってしまえば終わりかと思いきや、まだまだできていないことがあり、いまだに習っています。習うことで、改善できればうれしくなるのですが、そればかりでは楽しくありません。

先日、今シーズン最後の滑走をしたのですが、天気もよくて、雪の状態もよかったからか、一人で楽しめました。誰に見てもらってるわけでもないのに、わたしって上手かもしれないって思いながら滑りました。

これなら、来シーズン、大会に出てもいけるかもって思ったのです。大会といっても正式なものではなくて、シニア向けの大会に出るぐらいしか考えていないのですが。。。

スノーボードの世界では、わたしの年齢はれっきとしたシニアなんですよ。シニアって言われても、かっ飛ばせるぜってところを見せたいなあなんて考えています。

高齢者の薬を減らすように指導されるようです

Posted on: 土曜日, 2月 24th, 2018 in: クリニックより

高齢者には山ほど薬が出されています。薬を減らす作業は何年も前からやっていますが、減らすのは大変なんです。貧血が治っているから貧血の薬を止めましょうと言うのであれば楽なんですが。。。。

それでも、やめたら貧血が出てくるかもしれないと言われると止めづらくなります。抗血小板薬というのは出血の危険があるのでわたしは嫌いなのですが、出されている人はたくさんいます。

心房細動がないのに、なぜ出されているのだろうと思っても、出した医者に聞くことも出来ません。心房細動がなくても、発作性心房細動があったのかもしれません。その場合も、抗血小板薬は投与すべきだといわれています。

発作性だったら、発作がおさまったら痕跡は残りません。この場合、ワーファリンという古くからある薬に変更する手がありました。拮抗薬があるので、出血したときにすぐ止めることができるのです。

新薬の抗血小板剤は高額だし拮抗薬がありませんので、古い薬のほうがいい場合もあるのです。薬を減らすのにはいちいち理由が必要なので、薬を増やすより大変な作業です。

結局、増やそうとすると損をするようなシステムを作らないと減らないんじゃないかって思います。増やすときは何もペナルティがないのであれば、”心配だから飲んどいてください”って安易に薬が増えていくんじゃないかって思います。