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ひらいクリニック

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海外での診療のやり方を真似ようと思ったのですが。

診療英会話を少し勉強して、海外での診療の始め方を真似てみようかなと思いました。待合まで行って、患者さんを呼んで、私がドクター平井ですと言って、握手するんです。タイからの旅行客の方が、抜糸をしてくれと来られた時は、勝手にそういう挨拶をしていたのです。ところが、日本語でやろうと思うと、なぜか照れてしまって、待合まで呼びに行くことが精一杯でした。

日本では、看護師や事務員が患者さんを呼びに行くのが普通で、医者は診察室に座ったまま待っています。でも、検診の現場では、看護師はついていないので、自分で患者さんを呼び込みます。なので、呼びに行くことまでは慣れているのですが、自己紹介してあいさつすることまでは、どうしてもすることができません。

なぜできないんだろうと考えたところ、時間的な問題や金銭的な問題があるのかなと思いました。海外では医療費は日本の10倍ですから、ひとりにかけられる時間もたっぷりあるんだと思います。日本では、ひとりにかけられる時間は、平均10分ですから、ゆっくりしていられないんだと思います。日本の医療の考え方は、再診で何度も来てもらうことが前提になってるんだと思います。問題の解決には、30分から1時間はかかりますので、3回から6回は来てもらわないとならないんだと思います。

ある先生が、海外のやり方で診療していると聞きました。でも、そこは保険診療か自費診療を選ばせています。選んでもらってからどうやっているのかはわかりませんが、おそらく、保険なら10分。自費ならじっくり時間をかけているんだと思います。クリニックでも、何度も自費診療を始めることを考えましたが、支払ってもらう額によって内容を変えることができないため、すべて保険診療のままにしています。

私の考え方は、日本ではもったいないと何人かに言われたこともあります。医療関係者ではありましたが、医療の中心にいる人ではありません。そんな人から見ても、保険診療では私のやりたいことが十分にできないことを分かっているようです。私の代わりに動ける女医を育てたい、そう思いながら、もう2年以上過ぎました。いつになったら、楽ができるようになるのか、そんなことを考えながら、毎日過ごしています。

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