肛門内科の初診を再開しました
Posted on: 金曜日, 11月 18th, 2011 in: クリニックよりクリニックの長期休診の前に、体調を壊したことがきっかけで、予約のコントロールがつかなくなった肛門内科の初診の受付を一時中止しました。理由としては、再診の患者さんを優先したかったことと、初診の患者さんの予約が入らなくなり、無理して予約がいに入れて負担が出てきていたためです。急ぎの方には、先輩である久保こう門胃腸科クリニックを紹介していました。急いで見てもらわないと不安だと言う方なら、男性医師でも信頼できる医師なら構わないと思ったからです。無理して診療続ければ、ひとりひとりにちゃんとした診療をすることができない状況に陥っていました。
なぜ、そうなったのかを時間をかけて考えていました。肛門疾患でも、確かに緊急性のあるものがありますが、そういった患者さんは、案外平気な顔で診療におとづれます。どうしても、今日診てほしいと無理に頼んでこられる方のほうが、大したことがなく、後日落ち着いてからで十分間に合うことが多いです。
痛みの程度、出血の多さは、病気の重傷の程度とは比例しません。肛門疾患で、急がなくてはならないのは、便が出せなくなった状態だけだと思います。痛みについては、すぐに鎮痛剤をしっかり飲んでいただければ、かなりよくなりますし、痛い行動をしないこと、たとえば、自転車に乗れば痛いのであれば、乗らなければいいわけです。
昨日まで、スタッフがかなり頑張ってくれたので、小手術がクリニック内でできるように準備も整いました。すぐに終わるような処置は、その日のうちに済ませてしまおうとしています。当クリニックは、遠方からの患者さんが多いので、なるべく少ない通院回数で終わらせる必要があるからです。
先日も、海外からの一時帰国の方から予約が入ったのですが、私が体調を崩し休診してしまったために、スタッフがかなり心配していました。しかし、かなり時間をおいてから、受診していただけました。一時帰国は3カ月ほど取っていることと、今は症状はないが、過去にあった症状について、ちゃんとした診断を受けたかったからだそうです。彼女の選択は、本当に正しいと思いました。海外にいると、思いついてすぐに受診することはできません。いったん落ち着いてから、ちゃんと受診して何があったのかを聞いてみると言うことは本当に重要だと思います。
急いで受診したいと来られる方の多くは、二度目は受診されない傾向にあると思います。痛くなくなったから、もう必要ないと思われるのでしょう。でも、私は、必ず二度は受診してくださいとお話しています。少し時間をおいても、2度来ていただかないと、ちゃんと治療がうまくいってるかどうかの確認もできないのです。症状が消えたから治ったわけではないことは、以前から何度もお話をしています。
現在クリニックでは、3カ月以上結果を聞きに来られていない方には、結果を郵送していってます。それは、もう来なくていいという意味ではなくて、ちゃんと結果を聞きに来てくださいと言う意味です。通常、医療機関ではそういったことはしないものです。聞きに行かなければ、どんなに悪い結果でも放置されてしまうものだからです。
再スタートの準備がすべて整ったわけではありませんが、考えの整理、物の整理ができだしたので、改めてスタートしようと思いました。