普及させようとする動きと普及していない現実
CGM(セルフモニタリングオブブラッドグルコース)が日本に入ってきてからすでに8年以上たっていると思います。その間に機械は簡単なものに変わり、種類も豊富になり、保険適応になったものもあります。糖尿病の医療向け雑誌には特集が組まれて、普及を促していることはよくわかります。
ところが、世に普及しているかというとそうではないと思います。銭湯や温泉などで、センサーを装着している人を見ることがないからです。診療していても、つけている人は見たことがありません。いい機械なのになぜ普及しないのかが不思議です。
普及しない理由の一つが、保険請求の難しさなのかもしれません。保険請求できるけど手間ばかりかかって医療機関の儲けにつながらないことも理由かもしれません。ひらいクリニックではiPRo2を使っていましたが、提供されていたデータ解析ツールが不十分だと考えていたので、生データから独自のグラフを作っていました。現状では血糖値などのスケールを変えることもできないので、ひどい糖尿病の方にはいいかもしれませんが、細かい調整には向いていないと思います。
もう少し、手軽に血糖値が測れるようになればいいのにとずっと思ったままなんですよね。