ビクトーザの上限変更について
ビクトーザは発売当初から上限が0.9gでした。海外が1.8gまで使えたのに、日本人の体格に合わせて0.9gまでとなったということでした。
その話を聞いた途端、”はあっ?”ってあっけにとられて、開いた口がふさがりませんでした。日本人でも体格の大きい人もいますし、ましてや日本で住む欧米人のことは考えてないのか?言っても仕方ないのはわかっていたのですが、製薬会社に機関銃のように文句を言ったことを覚えています。
入院中の方に使ってみたところ、インシュリンを大量に使っていた方だったのですが、ビクトーザの効果は劇的でした。注射薬が慣れるまで吐き気という副作用が出ますが、副作用ではなく”胃からの排泄時間を遅らせる”作用によるもので、慣れれば症状もなくなるものでした。
その後、ビクトーザは効果が出なくなる時期が来るという話を聞き、実際、私が処方していた方の8割は効果が出なくなり他の薬に変更になりました。この原因の一つが上限の制限だったと思います。インスリンとの併用が認可されるのにも時間がかかり、理論上は全く問題がないことが”保険認可”されるのになぜこんなに時間がかかるのかともどかしかったのを覚えています。
新型コロナの検査が保険認可されることを聞き、ここまで大騒ぎになればあっさり保険認可するのかと思い、何とも言えない気分です。
ビクトーザを0.9から1.8に増量して血糖値がどう変化するかを、自分自身にCGMを取り付けて、データ集めをしています。