東京の検診のクリニックで肺がんの見落としがあったという報道
東京の検診のクリニックで肺がんの見落としがあったという報道をみて、違和感を感じています。胸部レントゲンでの見落としだそうですが、肺がん検診を胸部レントゲンで行っていること自体が間違いでしょう。
通常の検診で行っている胸部レントゲン撮影は結核の検診です。結核は中心部に病巣があっても末梢のほうまで影響が出るので、レントゲンで発見しやすいのだと思います。
肺がん検診はCTでなければ無理です。レントゲンでは心臓などで肺が見えない部分があるからです。高齢者の肺炎もレントゲンでは見つかりません。含気率が高いから見えてこないといわれています。
胸部レントゲンで、肺がんの見落としがあったとすれば、心臓などの重なった部分か、鎖骨や第1肋骨などがある肺の上部の部分です。ただ、上部は通常のレントゲン以外に、両腕を上に上げた状態でレントゲンを取ればわかります。CTの初期画像を見てわかりました。1枚しか取らなかった検診レントゲンを2枚取るようにすれば、肺がんの見逃しも減ると思うのですがどうでしょうか?