ノーベル賞受賞者がまた凄いことを言いましたね
これからの医療は”不安解消医療”になるべきだと。わたしは大阪の小さないちクリニックから同じことを叫んできたように思います。”先生一人の意見ではどうにもなりませんよ”と近畿厚生局に言われたその日から、一人でも叫び続けていたらどこかに届くだろうと思っていました。
私は現在、”不安増大医療?”の真っ只中にいます。その中で、一人孤独に戦っていましたが、ようやくありがたい一言をもらえました。 ”ご心労幾ばくかかと存じます” この一言で、やっとわかってもらえたと思いました。”疑い”病名をつけられながら、平静を装って診療を続けているのがどれほど困難なことか。
ところが、困難などころか、診療している方が気が休まるんです。患者さんとの新たな出会い。昨日は、80歳の方がわたしにかかりたいと転院してこられました。今まで薬が多いために苦労したこと。自分の判断で薬を減らしてきたこと。他の治療法があればぜひ試したいと思っていること。
わざわざ、わたしの外来に来るためにディサービスを休んできたとのことでした。彼の都合のいい曜日に、治療を進めて行くことになりました。たった一人のために外来をする、そんな日が始まります。