胸水と腹水の治療をしてきました
胸水や腹水は穿刺して抜くのですが、そのあとろ過濃縮して点滴で体に戻す操作をします。胸水や腹水にはたくさんのアルブミンが含まれているので、廃棄すれば体力を失っていくからです。
CARTという方法ですが、20年以上前からある技術です。透析にかかわっていた医者なら知っていると思います。透析に使うフィルターと回路を使ってろ過濃縮を行うからです。
昔はポンプで回さなければならなかったので、機械のレンタルや機械操作がわかるテクニシャンが必要でしたが、今は重力差で行うので、機械が必要ありません。
むしろ、機械を使うとトラブルも起きるので、対策も必要になるようで、時間がかかっても重力差で行うほうがいいそうです。回路を作るのが難しいのですが、私は若いころに透析を回していたことがあるので、得意なんですよ。
ちょうど、胸水がたまった方と腹水がたまった方がいらっしゃったので、二人とも穿刺してCARTをしたのです。水を抜いたあとはとっても楽になるようですよ。