肝性脳症に効く抗生物質ができたようです
肝硬変でおきる高アンモニア血症は肝性脳症を引き起こします。治療にはアミノ酸の点滴やアンモニアを減らす飲み薬がありますが、治療していても簡単なきっかけで昏睡を起こします。
簡単なきっかけと書いたのは、便秘になっただけで昏睡になるからです。昏睡になると薬は飲めなくなるので、尚のこと厄介です。その場合、おしりから薬を注入することになります。
アミノ酸の点滴をすればよくなるのですが、毎日必要な人もいます。そうなると、退院できないってことになります。ところが、元気になれば普通になるので、すぐ退院させられるのです。
悪玉の腸内細菌が増えるとアンモニアが増えるようで、抗生物質の内服を併用することが医学的には勧められるのに、保険上は認められていませんでした。それが、新薬の登場で可能になるかもしれないのです。