人がなくなったのに、素敵な話だと思ったことがあります
特養の往診で親しかった方がいらっしゃいます。癌の末期ですが、何とか持ちこたえていました。ご本人はそんなことを知らないので、いつも笑っておられました。
漢字は違うのですが、同じ苗字で、親しみもありました。歌を歌いだしたり、手をぽんぽんとたたいてくれたり、いつも楽しませてくれました。
特養の往診をやめてからも、一度会いに行きました。そのときは、元気がなかったので心配したのですが、その後、特に問題もなくすごされていたようです。
別件で施設の方に連絡を取ったとき、彼女がバレンタインデーになくなったと聞きました。それで、おしゃれなことをしてくれましたねって彼女に話しかけました。当然心の中ですけど。
訃報だったのですが、安らかになくなられたと聞いて心が穏やかになりました。