高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

麻酔薬と間違えてインスリンを打ってしまったという話

インスリンの注射薬は殺人にも使えるので、使っている患者さんにはとても慎重に投与します。300単位が一本なので、何単位づつ打っているかで処方量を変えます。

今回の問題は、両方とも冷蔵庫保存だったことです。麻酔薬はE入りと言って出血を抑えるものは冷蔵庫での保管なのです。インスリンも同様です。今回、大事には至らなかったのはレギュラーインスリンだったからかもしれません。

レギュラーなら4時間程度で効果がなくなってしまうからです。持効型なら1日効いてしまうので、大変だったでしょう。インスリンも局所麻酔薬もバイアルなので、間違いが生じたのだと思います。

局所麻酔で手術する際、手袋をはめた医者が看護師が持つバイアルから麻酔薬を引くことになります。普通は薬を確認してからするのですが、忙しかったのかもしれません、看護師を信用してしまったのでしょう。

あるいは、ジェネリックがたくさん出て、見慣れないバイアルでもジェネリックかなと思ってしまうということもあります。どちらにせよ対策が必要ですが、E入りをポリアンプにしてしまえば起こらないことだと思います、

報道では、改善策まで述べられていなかったので気になるところです。なお、クリニックではインスリンは冷蔵庫に入っていないので、ご安心ください。

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