心房細動にジゴキシンを使うと死亡が増えるそうです
心房細動にはジゴキシンという薬をよく使います。昔は当たり前に使われていましたが、最近はさほど使わなくなりました。強心薬だという認識から、昔の先生は心臓が悪いと思ったらすぐ使っていました。
ところが、最近の報告で心房細動にジゴキシンを使うと心臓による死亡に限らず死亡が増えると出ていました。突然死も増えるようで、使わないほうがいいということになります。
心房細動は血栓が心臓の中にできるので、とても難儀な病気です。血栓が飛んでしまうと脳梗塞になってしまうのですが、かなり広範囲が詰まってしまうので、致命的な脳梗塞を起こすのです。
持続性心房細動だけかと思いがちですが、発作性心房細動も同じようなリスクがあるのでとっても難儀です。ジゴキシンは血中濃度を測定するため、月一回そういう検査を受けている方は気を付けたほうがいいと思います。