感染症治療に頭を悩ませています
高齢者で熱が出れば、肺炎を疑います。ところが、尿路感染症のことが結構多いです。尿路感染症の場合、本人に自覚症状がないことが多く、尿検査をしなければ、見逃してしまいます。
尿路感染症を膀胱炎だけと考えると、軽症に思われますが、腎盂腎炎になると一気に敗血症、DICにまでなってしまうので、治療も急がないとなりません。
最近、痰も尿も問題ないのに高熱が出て白血球があがる例がありました。本人には何の症状もないので、ほかに考えられることは胆道系だけです。
胆道系は胆汁の採取が難しいため、菌の同定が出来ません。エコーで胆石があれば、診断しやすいですが、何もない場合もあります。その場合、予測での抗菌剤投与になります。
頭を悩ますことはありますが、効果があれば、熱は下がるので結果はわかりやすいかもしれません。