口から食べられるようになって喜んでもらえたおはなし
インフルエンザで入院していた患者さんなのですが、PEGからの注入食だったそうです。でも、一日2回ゼリーを食べる練習をしていたそうです。
インフルエンザも治ってきて、少し元気を取り戻したころに、食べられるか聞いてみたら、食べられますと答えが返ってきました。それで、一か八かペーストの食事から開始したのです。
半分の量から提供し始めたのですが、8割がた食べてくれて、手に握力があるから、スプーンも持っているそうです。残念ながら、医者が食事の時間に立ち会えることは少ないので、報告だけ受けていました。
施設へ入所するための書類を持ってこられた家族に、経過を報告するとびっくり仰天。まさか、食べられるようになると思っていなかったそうです。食べられるようになったことは、施設に報告してもらわないと、訪問看護が変わってきます。
実は、以前入院していた病院で、むせるからPEGしか無理とはっきり言われたそうです。でも、むせて肺炎になっても薬で治せば言い訳で、何でそんなことを言うんだろうと思いました。
あきらめず、タイミングを見計らって、粘ってみる。そんな姿勢がなくなってきているのかもしれません。