輸液ルートの新たな方法を知りました
輸液をする場合、静脈にルートを確保しなければなりません。方法は、採血のときと同様にゴムで縛って静脈を浮き上がらせて、針を刺して、痛くないようにプラスティックの針だけを残すやり方です。
ところが、血管が細い人や血管が弱っている高齢者では適切な静脈が見つからないことも多いし、血圧が下がっているような緊急時はなおのこと探しづらいものです。
救急の現場では心肺停止の場合は、首の静脈からルートを確保していました。首を縛るわけに行かないので、聴診器を首に引っ掛けて、静脈を浮き上がらせるのです。
ところが最近は、骨髄内輸液をするようです。骨髄なんて怖そうな名前ですが、膝の下あたりで針を刺して、骨の中に輸液を入れる方法だそうです。なるほどなあって思いました。
昔、静脈確保の技術がまだなかったころは大量皮下注といって、皮膚の下に輸液をしたそうです。犬や猫などの動物には今でも使われている方法です。医療はどんどん進んでいるんだなあって思いました。