糖負荷試験の結果が460件集まっています
糖負荷試験のデータが400件以上集まっているので、データの解析のための準備を始めています。溶血があるとインスリンの値が低く出るので、要注意なのですが、溶血があったものと元から糖尿病だった人は除いて解析します。
以前は溶血のデータが多かったので困ったことだったのですが、今は腕のいい看護師に採血をしてもらっているので、溶血のデータはほとんど無くなりました。採血に時間がかかると溶血を起こすのです。
溶血は、血中のカリウム値を上げてしまうので、高齢者の採血の時は特に気をつけないとなりません。カリウムが高いと思い込んでしまうとカリウムを下げる治療をしてしまうので、よくないのです。
昨日も、寝たきりの方からの採血に時間がかかっていたので、すでに取れていた1mlに満たない血液は廃棄させて動脈から採血しました。採血の現場を医者が見てないことがほとんどなので、悪い環境で採血されていてもわからないのです。
私は、血液データが異常値を示しても、患者さんの状態、血管の状況など総合的に判断して、採血結果を鵜呑みにはしません。検査結果というのはあくまで参考にする程度で、結果に左右されてはいけないからです。