肛門疾患のガイドラインが出来たようです
ガイドラインというのは、医者に対する指示書のようなもので、こういった場合は、こういう治療をしなさいと書かれています。何が書いてあるのか興味はありますが、たぶん見ることは無いと思います。
体から何かをだす操作というのは、排便と排尿の二つしかありません。たまには、嘔吐という方法で体からだすこともありますが、嘔吐は誰が考えても大変な操作です。
排便と排尿なら、排尿は意識を失うことはありませんが、排便によって意識を失って救急車で運ばれる人もいます。それぐらい大変な操作なんです。
どんな排便方法をしているかを知らないと、何故病気になったのかもわかりません。排便方法だけで無く、何を食べて何をだしているのか知らないと、何故悪化させたのかもわかりません。
一日一度の排便でも、それに関係しているのは24時間に食べたもの、内容、生活などすべてが関わってきます。そこに、その日の精神状況まで関わってきます。
そう考えると、肛門疾患というのは、生活習慣病の内科から、精神科まで関わってくるのでは無いでしょうか?肛門科が肛門だけ見ているから良くならないのでは無いでしょうか?
私は、外科医ですが、極力メスは持たないことにしています。切らずに済むことであれば、その方が良いに決まっていますから。