高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

心房細動の勉強会に行ってきました

心房細動の治療は大きく変ってきています。ワーファリンしか無かったのが、いろんな薬が登場したのです。昔は、レートコントロールを重要視されていましたが、今はあまり重要では無いと言います。

脈が速いことより、心房内にある血栓が飛んだら大変なことになるから当たり前ですね。ところが、古い先生はレートコントロールに必死です。血栓には目が行かず、心拍数を下げることに集中するので困ったことです。

ある方では、低アルブミンを解消したら心拍を下げる薬が効き出して、脈が正常にまで戻りました。ジギタリスという薬を使うのですが、量が多すぎると中毒を起こすので、効いてないと思っても安易に増やすことが出来ません。

それで、無駄かもしれないと思いつつ、浮腫の改善のためにアルブミンを使ったら、自然と正常脈拍数まで戻ったのです。意外なところに盲点があると思いました。

ワーファリンという薬も、使い方が難しく、抗生物質の投与でも変動してしまいますし、食事量とか内容によっても薬が不安定になります。良い薬ですが、調整が難しいので、使っていても脳梗塞を起こしてしまうこともたびたびです。

かなりの患者教育が必要な薬なのです。でも、教育を受けてない方もたくさんいます。そこのところが問題なんですよ。飲んでりゃ良いって訳じゃ無いのに、それを知らない人が多すぎるんです。

新薬は、安定した効果があり、脳出血という副作用も少ない安全性にも優れているそうです。ところがここにも落とし穴があって、リバースさせる薬が無いのです。飲んでしまえば24時間効いてしまうってことです。

ワーファリンなら、脳出血が起きたとわかれば、すぐにリバースで薬の効果を切ることが出来ますが、新薬では効果が切れるまで待たないとならないわけです。脳出血が起きているのに何も手を打てない時間が出てくる可能性があるのです。

おまけに、なかなか普及しない原因として、薬剤管理加算がとれないと言うこともあります。ワーファリンなら血中濃度を測定して、毎月加算がとれるのに、新薬では測定の必要が無いから加算がとれない。

ばかげた話ですが、経営を考えていれば、死活問題かもしれません。勉強会に行った目的は、レートコントロールで使う薬のことを聞きたかったからなのですが、最後に1分程度出てきただけだったので、がっかりしました。

また別の機会に勉強しないとなりませんね。

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