高カロリー輸液のルートについていろいろ知りました
高カロリー輸液は私が研修医だった頃からありました。研修医の一番の課題は、輸液のためのチューブの留置が一人前に出来るようになるかどうかでした。症例に恵まれるわけではなく、胃腸の手術をする方にしか行わなかったので、誰からやると聞けばみんなで見学に行ったものです。
上司についてもらいながらや、同僚に協力してもらいながら徐々に腕を上げていきます。ところが、出向で外の病院に出されると、一気に一人でやらないとならない環境になります。外科で出向するので、内科医が入れられなかった難しい症例が回ってきます。
自分がやらなければ、後がないと焦りながら何とかこなしていきます。その後、若手が入ってき出すと自分がやることはなくなっていって、若手に教えるのみに変っていきます。私自身も十数年ぐらい手技をしたことがない時期があり、再びバイト先でやらないとならない事態になりました。
十数年ぶりでしたが、何とか思い出してこなしていました。多い日は午前中に6人に入れたこともあります。大概の先生は3例が限界と言いますから、6例一気に入れたときは我ながら感心しました。その後再びやらなくて良い環境になっていました。
7ヶ月ぶりに新しいキットを使って挿入しました。他の先生がやっているのを見ていたのに、ちゃんと使い方を知っていれば良かったと思ったのですが、何とかなりました。大学病院などの大手の病院では、チューブの挿入は認可された医師しか出来ません。
それぐらい、特殊技術と扱われるようになったのですが、私の時代はそんなことはなかったので、わたしも認可証を持っているわけではありません。チューブの挿入にばかり気をとらてていると、輸液チューブがいろいろ変ってきていることに気がつきませんでした。
あることがきっかけで、チューブについていろいろ調べて、世界の現状と日本の現状の違いも知りました。世界的にはポリアンプルに変ってきているのに、日本はまだまだガラスアンプルが多いために、世界的には使われなくなってきたフィルターを日本では義務化しているようです。
こういったことも定期的に勉強会をしていかないとわからないことだとわかりました。近いうち、スタッフに知ってもらうために勉強会をしないとなりませんね。