インクレチンの注射薬とインスリンの注射薬の併用が可能になりました
インクレチンの注射は食後血糖を下げる働きをします。でも、全体的に血糖値が高い人には、インクレチンの注射薬だけでは不十分でした。インスリンの注射薬が併用できるようになるという話が出たのが半年前。ようやく併用可能になりました。
半年間、待ち続けてやっとなので、本当にうれしい知らせでした。併用すれば、絶対良くなると思っていても、併用できなかったんだからどうにもならなかったのです。仕方なく、SU剤を併用してもらっていましたが、これでは低血糖の危険があるのです。
低血糖を起こさないように、血糖値を下げていくのは本当に慎重に行わないとなりません。薬の効果が不安定でも困ります。その点も、新しいインスリンの注射薬が安定した効果を出すものなので、安心できます。
早速治療変更したい患者さんが居るので、連絡を取ってみようと思います。今まで、良くならないのは自分のせいだと思っていた方も、そうではないかもしれないんですよ。薬の選択が悪いために、良くならない人はたくさん居ますから。
最近も、患者さんに評価していただけました。たくさん薬を飲んでもうまくいかなかったのに、注射一本で解決するなんて。。。。って。注射が嫌なのはよくわかっていますが、一時だけでも注射を使いましょうって話します。
注射薬は内服薬より数段効果があります。体調が悪くなったときに、点滴をするとぐっと良くなるように、注射薬には内服薬にはない効果があるのです。
糖尿病薬はいろんな選択肢が出来たので、いったん注射を休憩して、体重を落とす方向で薬を使うなんてことも出来ます。私は、糖尿病治療に関わりだして数年ぐらいですが、良い時期に関わりだしたと思っています。