中性脂肪値に悩まされています
中性脂肪は脂肪と言うけど、余分に取った糖分が一時貯蔵されたものなので、高くなる原因は主に糖質の取りすぎです。中性脂肪を下げる薬はありますが、悪玉コレステロールを下げる薬と同時には服用できないので、両方とも高い場合は悪玉コレステロールを優先して下げるようにして、中性脂肪は後回しになります。
ところが、中性脂肪が高くて、悪玉と善玉のコレステロールが異様に低い人がいて、中性脂肪を下げる薬を使ったのに全く下がらず、悪玉コレステロールが正常値に上がってきた人がいます。製薬会社の人とも相談したのですが、理由がまだわかりません。
ただ、代謝系なので、何らかの相互作用はあるはずです。中性脂肪値と一言で言っても、空腹時と食後では意味合いが違うでしょうから、その辺も調べないとなりません。カイロミクロンが高い場合は薬が効きづらいようなので、その辺のことも検討しないとなりません。
食後中性脂肪が500を越えていると心筋梗塞による突然死を誘発すると言われだしているので、頸動脈エコーでプラークができていないかどうかもチェックする必要があります。桜橋渡辺病院のエコー室では最近30歳代男性の心筋梗塞が増えたと言っていたので、中性脂肪のほうが原因だと思います。
人間の体は、時間とともに変化していきます。検査と言うのは静的なもので、動的なことは評価できません。それをどうしていくかが非常に問題です。検診で問題なかったからと安心できないのはその辺です。一瞬の採血で何がわかるというのでしょうか?
異常がないという診断ほど難しいものはありません。正常だというためには、何度も検査しないとならないし、いろんな方面からアプローチをしなくてはなりません。流れ作業のように行われる検診や人間ドックでは十分な情報は得られませんよ。