特別養護老人ホームの現場が大変です
特別養護老人ホームでは医者の診察に対して診察料は出されなくなりました。点滴なども医者の往診日しか認可されません。週2日しか往診も無いのですが、現場と連絡を取りながら入所者の治療に当たっていました。
ところが、点滴や処置すら削られてくるようになったようです。高齢者はすぐに脱水になるため点滴はとても重要な治療です。ところが、国は高齢者への点滴すら必要ないと判断しているようです。
医療費を削減しないとならないのはわかりますが、削減するんであれば不必要な内服薬をやめさせることが先決でしょう。必要の無い薬を大量に飲まされている人がたくさんいますよ。それに手を付けないで、命をつなぐ点滴を削除するなんて言語道断です。
食事が取れなくなったら、当然内服薬も飲めなくなりますよね。ところが、鼻からチューブを入れて、内服が継続されている人までいるんですよ。飲めなくなった人に薬のほとんどをやめても特に何も起こりません。
変わらないということは必要なかったって事でしょう。最近は、口内崩壊錠が増えてきているので、飲めなくなった人でも崩壊錠があるものは飲ませることができます。でも、崩壊錠の無いものは飲めなくなったら必要ないって思います。
添付剤も増えています。でも、貼ると皮膚かかぶれて継続できないことも多々あります。内服薬と同じ作用の注射薬が無いことも多々あります。そういった場合、投薬をやめざるを得ません。
径鼻栄養やPEG、高カロリー輸液が普及している日本では、飲めなくなった人への投薬の問題はどこまでも付きまといます。どうすれば一番いいのか、日々悩んでいます。