認知症、徘徊、鉄道事故。。。。
認知症と徘徊、列車事故って関係あるんでしょうか?認知症の方は確かに徘徊することがあります。でも、徘徊という言葉もおかしいのです。どこかに出かけようとして外出したけど、どこに行こうとしていたかがわからなくなり、帰る方法もわからなくなるだけなんです。
認知症の方とお話ししているとおもしろいです。昨日は、とても痛がっていたのに、痛みは消えましたかと聞くと痛かったことはないとおっしゃいます。痛かったこと自体を忘れているのです。
これは、痛みがあれば痛いと言うし、なくなれば何も訴えなくなることで、症状がはっきりしていてむしろ治療しやすいです。些細なことでも訴えるので、わがままだととらえられることもありますが、些細なことまで気になる状況なのです。
認知症があっても、遠い過去の記憶ははっきり残っているので自宅だった場所の説明をしてくださる方もいらっしゃいます。そういったことは覚えていても、娘や息子のことは忘れてしまいます。
遠い過去のことを覚えているのであれば、鉄道が危ないものだと言うこともわかるはずです。列車がちかずいてきた音が難聴のために聞こえなかったとしても、線路が見えていれば危ない場所だとわかったはずです。
徘徊していたと思われる方が、どうして列車事故に巻き込まれたのか?これは、認知症や徘徊とは関係ないんじゃないでしょうか?もう一度どうやって事故が起きたのかを検証してほしいと思います。