大学病院が検診施設を作ったそうです
大学病院が検診施設を作って、そこで見つかった病気を大学病院で検査していこうとしています。なぜ、大学病院が検診をするのか?経営が苦しいのか患者が集まらないのかもしれません。
検診というのは専門の先生が行うものではないので、大学病院がするものではないと思います。しかし、私も4-5年前まで大学で外来をしていたのですが、紹介の質の低下がものすごいスピードで進んでいたのも確かでした。
通常、ある程度診断がついた状態で大学病院に送るものですが、全く診断がついてないか、あるいは、検査の診断能力がないのに検査をして、結果がわからないと送ってくる始末でした。
そうなってきた原因に、開業医が新たな検査や診断に手を出さないとやっていけなくなっていたことや、紹介状料ぐらいしか確実に収入減になるものがなくなってきている現状があります。
検査は、患者さんに痛い思いをさせるものしか利益が上がりませんし、検査しても削られてくることが多くなってきていたからです。医療は福祉ではなくて、サービス業とされているので、国からすると飲食店と同じ扱いなのです。
大学病院に限らず、国立病院も独立採算制になって患者さんを紹介してほしいと一生懸命活動しています。私は、どんな相手かを見極めたうえで紹介していっているので、どこにでも紹介するわけではありません。
いい施設かどうかは、患者目線で見ないとわからないので、自分で受診してみたり、受診した患者さんからも情報を集めています。大学病院の検診施設がどういったことをやっていくのか、ただの検診施設で終わってしまうのか、結果が楽しみです。