外科医がいない外科
外科があるのに、なぜ骨折も見れないのだろうか?そんなことを考えていました。”5時までなら、内科の先生が骨折見れるんですが、5時過ぎると外科の先生になるので、骨折が見れないんですよ”。そんな説明を看護師がしていました。あとで考えるとおかしな話です。
私は、外科内科で契約していますが、所属は内科です。それで、内科の先生が骨折見れるってことになるのですが、外科の先生は見れないのだろうかと思ってました。後日、その意味がわかったのです。外科に所属している先生の多くは、形成外科だそうです。
過去にもある病院で文句言ってたことがあります。外科の中で、形成外科の先生ははっきり明記してくださいと。形成外科だとできることがかなり制限されるからです。なぜ、外科が形成外科医ばかりになってきたのか、その理由は外科への入局者がいなくなったからです。
10年くらい前から、大学の外科への入局者はほとんどいません。ほかの大学でも同じなんだと最近知りました。外科医は救急も見て、外傷も骨折も、緊急手術もします。だから、オールマイティなんです。でも、形成外科は、傷を見るぐらいなので、全く違うのです。命にかかわることはしないのです。
外科医としては、形成外科医を外科医と呼ぶなって思います。でも、本当の外科医がもういないんでしょうね。。。。。