CT,MRIの機械の精度にも関心を持ってください
CTなら、4列とか16列、32列などがあります。32列で心電図と同期させることができれば、心臓の栄養血管である冠動脈が写るようです。今一般的なのは16列なのですが、古い病院では4列しかなかったりします。
MRIでは1.5テスラとか3テスラとか言います。数字が大きい方が精度が良いようです。MRIは古い機械は撮影に時間がかかりますが、精度の良いものは撮影時間が短縮されています。
精度が上がれば、それだけ病気が見つけやすいのは確かですが、撮影するレントゲン技師の技量が深く関わってきます。4列でもちゃんと病気の診断はできます。ただし、どんな病気を考えているのかや、何を映し出してほしいかを現場に伝えることで、古い機械でも精度が上がるんです。
私は、できるだけレントゲン室に行って、放射線技師と対話します。骨折がないかどうかも、技師の意見も聞きます。疑っている場所を話することで、角度を変えて取り直すこともします。そうやって、細かく診断していくのです。
紙一枚で、オーダーしても良い写真ができるとは思えませんから。
病院でCTやMRIを取ろうと言うことになったら、何列ですかとか何テスラですかと聞いてみてください。そういったことも、知っていくべきだと思います。