2月分の減点通知が来ました
2月に糖負荷試験した方11人中、10人が検査不要として、検査料が全額減点されました。病名も付いているので、全く不可解な話です。以前、一人だけ900点の点数を200点の安いほうの負荷試験に減点されたのですが、異議申請を提出し900点のほうのインスリン測定の含まれているほうが必要だという理由を提出しました。異議を申し立てたので、逆に全額減点などしてきたのかもしれません。
医療は保険診療をしている限り、こういった減点を意識しながら診療しなければなりません。病名が不足していれば、どうにもなりませんが、病名が付いていれば、減点されないのが普通です。そういったことから、薬の減点は少ないのです。電子カルテが普及しましたから、薬に対して病名が付いていなければアラームが出るようになりだしているからです。
ところが、検査についてはまだまだそういった機能は少ないのが現状ですし、どういった病名をつければ検査が通るのかを明確に書かれたものも存在しません。それで、検査は減点対象にされやすいのです。以前、PET検査がことごとく減点されたことを経験したことがあります。病名も付いているし、同じ内容で内科では減点されていないのに、外科だけ集中して減点されたのです。このときも、結局理由はわかりませんでした。
結果、PET検査を依頼するときは、内科受診してもらって依頼してもらうしか方法がなくなったのです。患者さんにとってもめんどくさいことになりましたし、内科受診の依頼書を書かないとならない医者の手間も増えました。
検査を減点されだすと、医者はその検査をしない方向になっていきます。減点通知が来ると非常に気分が悪いからです。当然、損失も出ます。すでに支払いが終わってる検査代は、検査会社から返金などしてもらえないからです。そうやって、糖負荷試験はすたれていったから、糖尿病が40倍に増えたんじゃないでしょうか?
社保や国保は医療費を減らそうとしてやってることでしょうが、逆に病気の患者を増やし、医療費を増やしているんですよ。不要な薬を大量に出されている患者さんがたくさんいるのに、それについては野放し状態です。意味がわかりませんね。
今回の減点は当然異議申請に行きます。クリニックでは、この検査をやめることはしません。自費で行うという手もありますが、患者さんは高い保険料を支払っているのですから、3割負担で受ける権利があるからです。