貧血について。。。。奥深いものがありました。。。。
貧血のほとんどは鉄欠乏性貧血です。でも、まれにそれ以外の貧血があるので、まず鉄欠乏によるものかどうかを調べないとなりません。鉄欠乏だとわかったら、次はなぜ貧血になったかの原因を精査しなくてはなりません。女性の場合で多いのは、生理の出血量が多いことです。子宮筋腫などがあれば、可能性は高くなります。
次に、胃腸系からの出血、痔からの出血で貧血になってる場合もありますが、胃潰瘍などがないかのチェックも必要です。それもないとなれば、偏食が強いかダイエットしてないかなどです。。。原因にばかり気を取られていましたが、最近、鉄剤を中止する目安が気になっていました。
貧血を放置されている女性が案外多いので、治療の必要性を説明することに時間を割いてきました。貧血があれば、からだは酸欠の状況なので、あまりいいとは思いません。手術などが必要になった場合、貧血があると困るので手術の前に貧血の治療が必要になります。鉄剤の投与は、貧血が治ったらいいというものではなくて、予備鉄まで補充しないとならないのです。ところが、通常は貧血が治ったら投与をやめているので、再び貧血に陥ってしまいます。
でも、予備鉄まで補充できたってことは、何で判断すればいいんだろうって、最近疑問を持っていました。それで、調べてみると、なんと奥の深い話でした。鉄剤のサプリメントを飲んでいる人が、貧血が治っていないことは何度も見てきました。しかし、食事だけでも貧血はよくなると思っていたのですが、そうではないようです。
不足している鉄の量を予測して薬剤で補充することしか治せないようです。ほんの少しの貧血でも、かなりの量の鉄が不足しているようです。やはり、人間の体はぎりぎりまで正常と見せかけるようです。内分泌系などは特にそうなのですが、裏でかなりの異常が出ていても、表面上は正常を保っているのです。ところが、それも破たんした時に異常になりだします。なので、異常になった時には、かなり進行しているわけです。
去年までそんなこと起こったことなかったという言葉をよく聞きます。特に、高血圧になった人は、去年までは低血圧だったのになどと言います。ところが、血圧だって正常を保ちながら、その裏で異常が進んでいるのです。裏で進んでいる異常を見つけるにはどうしたらいいのか。それが、今の課題です。