おすすめの本
本はあまり読まないほうなのですが、検診の現場では、パソコンが使えないので本を読んでいます。それで、最近よかったと思う本が二冊ありました。脂肪細胞の驚くべき真実と100歳までぼけない101の方法です。
脂肪細胞のほうは、内容はかなり難しいですが、本当にびっくりするようなことが書かれていました。2008年にすでにそこまでわかっていたのになぜ一般化していないのかと、びっくりします。いつも感じていた、イメージが実験などで実証されていたのです。講演会などで、断片的には聞いていましたが、ここまでまとまっていたものは初めてでした。
もう一冊は、普段から患者さんに説明していることが、書かれているだけで、再確認になっているだけです。でも、内科検診の時、便秘の相談されたときに、朝食をしっかり食べると治りますよと話して、そんなひまはないからなとおっしゃるので、この本にも書かれていますよ。ボケない方法としても、朝食が必要ですってと話すると、大笑いになりました。
そういえば、やせる方法として、朝食をしっかり食べるだけでもやせますよと話すると、独身だから用意できないといった方がありました。夜の間に、野菜スープなどを作っておいて、豆腐などを追加すればいいだけですよと話した後、独身のほうが自由にできるじゃないですかと話しました。奥さんができると、みなさん幸せ太りになります。奥さんの手料理に気を使って食べ過ぎるからです。
先日、糖尿病関連の薬について、製薬会社と話をしていた時、うちの会社の薬なら、体重も落ちますよと元気よく言われました。いえいえ、患者さんは薬を飲みだす前から、体重が落ちてきていますからと話しました。ちょっとした食べ方の変更で、体重なんて落ちるんですよ。患者さんは、夜間高血糖があったので、夕食のご飯はやめてもらったのです。
ところが、これまた大変。夕食のご飯はやめましょうと言うと、パンならいいのかってなったのです。この辺が栄養指導の難しいところです。糖質は、夜にとるべきではないから、たんぱく質と野菜中心にしてくださいと説明しても、こういった質問が出るのですから。クリニックでは、その人その人に会った食事指導をしているので、本当に大変なんです。
食事を後回しに考えるようになったのは、いつから何でしょうか?それが、からだを壊している原因だと言うのに。。。。