乳がん治療に関するニュースを見ました(その1)
乳がん治療に関するニュースをテレビで見ました。抗がん剤治療が高いので、受けることができない人がいると言うものです。それで、乳がんの抗がん剤治療に関して、補助金を出すべきだと言っていました。がん治療は、乳がんだけではないのになぜ、乳がんが問題視されるのでしょうか?
乳がん治療は、この30年でものすごく変わりました。30年前には、乳房をすべて取ってしまう手術が大半でした。その後、放射線治療が、発達して、乳房温存手術に変わってきました。乳がんの周りだけくりぬいて、残した乳房に放射線を当てるのです。月曜から金曜まで、毎日4-5週間当てるのです。元々、乳がんは、多発しているからと乳房を全部取っていたのですが、残っても放射線で焼失すると言う研究成果から、温存手術に変わってきたのです。
でも、元々乳房が小さい日本人が、温存する必要性があるのだろうかと思っていました。元々、乳房がでっかい外国人で普及した方法です。日本人で、乳房を残したら、どんなひどいことになるのか、そういう情報を集めていた時期もありました。たくさんの患者さんに協力してもらって、たくさんの写真を集めたのですが、データ整理をするまでにはいきませんでした。
そのころは、温存をしたら、どんな乳房になるのかを実際の患者さんのサンプルで見てもらっていたのです。人によっては、ひどい変形をしますからね。でも、患者さんは、温存と聞くと乳房の形がそのまま残ると思っていますから。手術で温存したら、からなず放射線を当てますが、当てたら、赤くパンパンに腫れます。それも、見てもらう必要があると思いました。そこまでの過程で、一体医療費はいくらかかるのかも情報提示し、温存するのか、乳房切除するのか決めてもらわないとならないでしょう。乳房切除と聞くと怖い感じがしますが、手術後の胸は、男性と同じようになるわけで、案外美しいんですよ。
でも、もっと変わっていったのはその後でした。。。