糖尿病患者向け雑誌に間違いを発見しました
なんでこんなことになるんだろうと思いました。脱水予防に水をたくさん飲むようにとしつこく書かれていたのです。当たり前に聞こえますが、間違っています。汗をかくと、塩分も失われるので、高血圧で減塩中の方も、夏は少し塩分補給が必要になります。水ばっかり大量に飲めば、水中毒になり、熱中症も助長されるのです。
これは、看護師でもやる間違いです。下痢の人に、水をたくさん飲むように話をしているので、電解質補給が必要だから、スポーツ飲料じゃないとだめだよって指摘します。からだに水分を保持しようと思えば、塩分か糖質が必要です。塩分や糖質を取りたくなければ、野菜から水分を取ります。野菜は、水分補給にいい素材です。特に、夏場は瓜系が適しています。
瓜系とは、きゅうり、うり、すいか、とうがんなどです。からだの熱を下げて、水分補給にもなります。夏野菜には、夏にいい効果が出るような成分があるので、積極的に取りたいものです。水分を何リットル飲むと言うことではなく、おしっこがたくさん出るくらいに補給しましょうと言うのが正解です。黄色い少量のおしっこは脱水気味、透明でたくさん出るおしっこは、水分が足りている証拠です。
便が、硬くてコロコロの人も注意が必要です。からだが脱水の傾向になり、便の水分さえ再吸収しようとしているからです。便秘が脱水からくるなんて思わないでしょうね。お年寄りの便秘は、脱水が多いんだと思いますよ。