インスリン治療の変更をやっています
他院で、インスリン治療を受けている方の治療変更をしています。こういった場合、担当看護師をつけます。治療変更の際は、高血糖や低血糖を起こしてしまう可能性があるので、かなり慎重に行います。新規の治療であれば、少量から始めて、徐々に増やしていくのですが、治療変更の場合は、初めから多めの薬で、下げて行かないとなりません。
理由は、悪くなったと思われないようにしないとならないからです。過去に治療を受けておられれば、治療変更でいったん悪くなると、その時点で変更をやめてしまわれる可能性があるからです。薬が効かない場合も考え、いくつかのプランを用意して、臨機応変に変更できるようにしておきます。看護師は、毎日連絡します。薬が効きすぎて、低血糖に陥っても困るから、うまくいき出したと思っても、気は抜けないのです。
多くの病院は、こういった変更を入院でやってます。そのほうが安心だからです。でも、なるべく入院したくない人がいます。仕事が休めない人が多いのです。これに関しても、携帯電話が使えれば、入院でもいいのかもしれません。でも、入院だと携帯電話も使えませんからね。それと、治療変更は、日常生活をそのまま送ってもらった上じゃないと意味がありません。入院中はよくても、退院したら悪くなるのが常ですから。
治療の効果は、最終的にOGTTやCGMで評価します。結果を出さないとならないからです。そこまでやって、元の主治医に報告をします。元の主治医に内緒にしたままではできませんからね。なので、時間との勝負なんです。治療変更で、降圧剤も必要なくなるかもしれませんし、高脂血症の薬も必要なくなるかもしれません。たくさんの期待を持ちながら、患者さんにも協力してもらって、からだが楽になるようにしていくのです。
今のところ、うまくいっているので、少し安心ですが、まだ気は抜けませんね。