検診の現場で思うこと
検診で来られた時に、何でも聞いてくれたらいいと思います。内科検診でも、内科以外の知識も持っています。国家試験は、全科目ありますからね。些細なことでも、相談に乗ってくれれば、何かいい案が出てくるかもしれないんですよ。検診は、医療機関に行くのを好まない方が多く受けられています。病気を未然に防ぐには、そこで食い止めないとならないと思っています。
医療機関は、身近で済ますと考えている方にも、たまには遠くに行ってもいいんじゃないでしょうかと勧めています。今は、三か月投与が認められているので、安定すれば頻回に通う必要はないんです。医者に逆らったら、いいことがないと思っている人もいます。セコンドオピーニオンなら、嫌がらないはずですよ。それすら嫌がる医者なら、どれだけ名医でもやめたほうがいいと思います。
専門でずっとされている先生に限って、考えが凝り固まっている場合もあります。りんくうで、乳がんにラジオ波を始めた位籐先生は、元々肝臓がんの専門だったから、常識にとらわれず乳がん治療を新たに開発できたのです。乳がんの世界では、切除が常識ですから、そこにどっぷりつかった人には、思いつかなかった手法です。
私も、もともと外科医ですし、今でも外科はしていますから、糖尿病治療に関して、別の見解を持っています。糖尿病ばかりしてこられた先生とは、違った観点から見ることができていると思っています。一つの方法にこだわっていいわけありません。何通りもの方法の中から、自分に合ったものを探すべきだと思います。
そのためには、患者側にいても勉強して行かないとならないと思います。