クリニックが理想形に近付いてきました
もともと、スタッフの手配が難しいから、診療時間を少なくして始めました。開業医というものは、最初からフルで開けるもんだと言う常識も嫌だったのです。スタッフには、別の施設でも働いて、視野を広げてほしかった。そのために、オープンの際には、保険診療施設の認可を取るのに、何度も近畿厚生局と喧嘩しました。
一般に開業医は、パートの看護師しか雇えません。そのため、地元の主婦を集めるんです。常勤を雇えないのには、理由があります。常勤の給料を払えるほどもうからないからです。そのため、クリニックも最初はパートばかりで始めました。勤務はスタッフの希望を優先し、人が少ない時はそのメンバーで何とかしてきました。
収益をあげて、常勤が雇えるようになりたい。そのことが最大の問題でした。収益を上げるためには、いろんな病気の方を見ないとなりません。かかりつけ医を目指しているから当たり前なんです。常勤で迎えるスタッフも優秀な人じゃなきゃなりません。そうやって、長い時間をかけて、患者さん集めとスタッフ集めをしてきました。
やっと看護師の部分だけ、理想的なスタッフが集まりました。まだ、事務系が揃っていませんが、看護師がある程度カバーできますから、週3日、フルで開けて行くことにしました。まだ、やめてこないとならないバイトなど準備が必要なので、もう少しかかりますが、木曜日だけは、来週から始めて行けそうです。
何年か前に、資格を持った女性の会を立ち上げました。資格を持った女性が、ひどい目にあってると知ったからです。それまでは、女医だけがひどい目にあってると思っていました。ところが、資格を取ってしまったために、ひどい目にあう女性が多いとわかったのです。特に、医療系はひどいものです。ある意味、資格のない事務員のほうが、実力があれば残っていけるのです。給料も上がっていきます。
それに反して、資格を持っていれば、やめさせてもすぐに仕事が見つかるだろうと、いい加減な扱いを受けます。しかし、50歳が近くなってくると、だんだん仕事がなくなり、50歳を過ぎると、本当に仕事がなくなるんです。医者はその点まだましですが、女医の単価が低い現状はまだまだ続いています。
女医のニーズが上がっているのに、なぜ女医の単価が少ないのか。。。それは、出産、子育てで一線を離れた女医たちをうまい具合に使ってきた社会に責任があります。大学や大きな病院の常勤なら、高額を支払っても、第一線を離れていれば、全くひどい扱いなんです。それでも、仕方なく引き受けてきた女医のほうにも問題があると思います。
次の仕事は、女医の単価を上げて行くことだと思っています。キャリアとか、実力とか関係なく女医が必要だと言うのなら、単価を上げさせて当たり前だからです。女医たちは、家事、子育て、親の面倒ととても忙しいのです。男と同等の給料を取っていこうと思えば、短時間で終わらせないとなりません。それを実行している女医は非常に多いです。だらだらと長時間かけてもいい男性の医者とは元から環境が違うからです。
医療事務が不足しています。医療事務の経験がなくても、うちでなら病院クラスの内容を勉強してもらえます。スタッフには、元患者も多いので、患者さんだった方でも全然オーケーです。医療事務の実力をつければ、就職先はたくさんあります。常に、医療事務で優れた人がいないかと相談されているからです。やろうと思っても、得手不得手はあります。でも、やる気になったら、簡単なことだと思います。
楽しい職場で働いてみませんか?