高血糖と低血糖のひらいクリニック

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内科/外科/糖尿病・内分泌内科/消化器内科/肛門内科/形成外科/ (予約優先) ひらいクリニック 大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館 B-1号室 TEL06-6125-5350 FAX06-6125-5351

ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

Q Lifeが私の意見を採用してくれそうです。

薬をやめるという判断の特集を考えてみると言ってくれました。これは、前から私が主張しているものです。胃薬一つでも、やめ時がわからず、延々と飲み続けている患者さんがいます。主治医がやめていいと言ってくれないからでしょう。でも、症状が治まったら、やめればいいわけです。新薬への変更も、なされていないこともあります。薬の量を間違えている医者もいます。検査データをどう読んでいいのか知らないから、そうなるんです。最近は、患者さんが賢くなったので、クリニックには、そういった相談も多く来るようになりました。

びっくりしたのは、バイト先での話です。かなりご高齢で、耳も聞こえが悪く、何が言いたいのかわからないお爺さんがいらっしゃいました。かかりつけがいるのに、薬をくれと言うのです。最初は、かかりつけがいることは隠していました。今飲んでいる薬も、持ってきていません。それでは、薬は出せないと言いました。よくよく聞いていると、主治医に不信感があったようです。血圧が、いつも130/80.そんなわけないやろ。。。そんなことをおっしゃってました。こちらにかかりたければ、紹介状が必要だと言うと、紹介状は書いてくれないと言います。

でも、それでは過去の情報がないため、こちらとしては困ります。ましてや、ご高齢の方は過去の病歴をちゃんと説明できないだろうし、間違ったことを覚えている可能性もあります。胃のポリープを取った、その時出された薬はあわなかった。ポリープを取ったところと違うところに通っている。黄水が上がってくるが、主治医に言っても治してくれない。などなど、お爺さんの話は延々と続きました。とりあえず、今からなら午前の診療に間に合うから、かかりつけに行ってきなさいと診察室を出てもらいました。

ところが、1時間ほどして、診療終了間際に紹介状を持ってやってきたのです。お薬手帳も持ってきました。本気で、転院したいようです。紹介状は、手書きでたくさんの情報は書いてありませんでしたが、お爺さんの話は本当だったようです。

若干薬は変わってしまいますが、とりあえず同じものを出しますね、黄水対策には、1種類だけ追加で出します。一度にたくさん追加すると、薬の効果や副作用もわかりませんから。2週間後に、再度お越しください。

お年寄りの方は、約束を守ってくれますから、2週間後必ずお越しになると思います。改めて、彼の訴えを整理して、薬の変更が必要になると思います。2週間後、そのおじいさんと会えるのが、ちょっぴり楽しみなんです。

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