高血糖と低血糖のひらいクリニック

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ひらいクリニック

   外科OGTT脂質異常症甲状腺消化器総合診療科

3度目の融資は失敗でした

開業してから、運転資金が足りなくなり、日本政策金融公庫から、融資を受けました。1000万円の融資をお願いしたのですが、500万しか融資してもらえませんでした。その後、大阪市信用金庫に800万の融資をお願いしたところ、200万しか出せないとのことでした。融資は、大阪市と大阪府で行っているが、処理の速い大阪府のほうに申請してみるとのことでした。金融機関が直接貸してくれるのではないことをこの時初めて知りました。200万では、借りる意味がないと言い断ろうとしたところ、支店長が来て、借りておいたほうがいいと言いました。

返済した実績がないと、次が借りにくいそうです。それで、仕方なく借りましたが、まだ資金不足でした。それで、知り合いに紹介してもらった徳島銀行に相談しました。なんとかしてみますと言うことでしたが、大阪市のほうに申請したところすでに大阪府から借りているので、貸せないと言われたそうです。

もう、借りる手段がないなと何とか経営のほうで頑張っていましたが、1月に骨折して休診してしまったので、再び資金繰りに行き詰りました。ちょうどそのころ、日本政策金融公庫から、設備投資で融資を受けませんかという書類が来ていたので、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療のための器械をそろえるためにと、融資を依頼しました。クリニックでは、心エコーを導入し、心疾患の勉強を始めていました。心不全の治療のために、夜間の呼吸管理が必要だとわかったので、設備投資を考えたのです。

融資を受けるためには、現在の経営の状況と、将来の見込みも話をしないとなりません。普及している検査機器なら、安く手に入るけど、収益も見込めない。まだ普及していない検査機器なら、初期投資は高くつくけど、検査料も高いし他の医療機関との差別化ができるから、収益増につながると説明しました。

しかし、結局融資はだめでした。理由は、前の融資から1年たってないからだそうです。でも、それなら、融資を受けませんかという案内を送るなって思いました。送ってくるから、融資してもらえると思うじゃないですか。医者には、他にも融資の集団があります。医師信用組合です。低金利で、かなり多額の融資が受けられます。でも、医師会に入会していないと融資してもらえないのです。医師会には、勤務医としては長く入会しています。でも、開業医としては入会していません。開業医で入会しようとすると400万円必要になります。そんなお金なかったので、開業時に入会しなかったのです。

税理士にも相談しました。今から、400万支払って入会して借金するほうがいいんじゃないかと聞きました。答えは、ノーでした。400万円は、戻ってくることはないので、いくら金利が安くても、損になると言うのです。手元に多少のお金はありましたが、なぜ資金繰りに行き詰るのか。。。診療報酬が3カ月遅れでしか入ってこないからです。支払いは、翌月に発生するから、診療ができなかった期間は経費ばかり出て行って、その影響が3カ月も続いてしまうのです。

借りるあてがなくなり、ぎりぎりまで粘るけど、駄目になったら貸してほしいと友人にお願いしました。3人の友人が、100万ならすぐ用意できると言ってくれました。その言葉をお守り代わりに、コルセットをしたまま4月からアルバイトにも行きました。給料も翌月にしか入らないため、骨折が十分治るまで待てなかったのです。

GWが終わり、やっと本格的に仕事を始めたのですが、テレビである情報を聞きました。大阪市と大阪府の信用組合が合併するそうです。合併があったから、貸してもらえなかったんですよ。それならそうと、最初から言っといてください。大阪市信用組合での融資は、2か月ほど後に申請すれば、高い金額が借りられたそうです。診療報酬がまだ少なかった時の資料で融資依頼したため、小額しか借りれなかったと後でわかったのです。

診療報酬が少なかったのには、意味があります。開業して半年ぐらいで、近畿厚生局からの個別指導が入るためです。個別指導の時に、診療報酬が多ければ、かなりきつい注意を受けるからです。いい方は悪いですが”いちゃもんをつけられる”という噂でした。そのために、最低限の診療しかしていなかったのです。おかげで、近畿厚生局からは優秀だとほめられましたよ。レセプトの請求に、なんの不備もなかったのですから。

いろんなことがありました。もうこれ以上、人からお金を借りたくないと思いました。働けばまたお金が入ってくるんだから、頑張って働けばいいわけです。元気でいることが、一番の資本ですよ。

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