医療機関とは思えない空間を提供しています
医療機関は、医療機関専門の設計技師によって作られることが多いです。待合のいす一つとっても、医療機関向けのいすを使っていたりして、どこでも同じような空間になっています。待合のいす一つでも、医療機関向けのものを使うことには意味があります。患者さんの具合が悪くなったとき、ベット代わりに使えるようになっていたり、足が不自由な方でも立ち上がりやすい高さになっていたりしています。健康な人だけを対象と考える一般の店とは考え方が違うのです。
しかし、それを重視するためにどこでも同じような待合室になりますし、診察室や処置室も同じような空間になります。医療機関向けのものを使わないと医療はできないのでしょうか?医療機関向けのものがない時代でも診療所はありました。診療所の待合が畳敷きだったこともあったようです。
クリニックでは、医療機関にありがちな常識を全く無視して空間を作っていますし、具合の悪い人が平気で待たされるというおかしな常識を変えるために、待たさない医療を行っています。そうするために、初診の人数も制限し、患者さんが集中しないように予約時間も分散しています。
遠方から来られた方にも、心地よく医療を受けてもらえるように配慮していますので、受診者にも協力を求めています。予約時間は必ず守ってもらうこと、連絡なしのキャンセルは、キャンセル料を頂くことにしています。キャンセルは医療機関側にも迷惑をかけるだけではなく、その時間に受診したかったのに予約が取れなかった方にも迷惑がかかります。人に迷惑をかけたのだから、支払いをしても当たり前だと考えています。
再診で、検査結果を聞きに来られなかった方にも、連絡を入れたりして再診を促して、どうしても都合がつかないとおっしゃった方には、郵送で検査結果を送っていましたが、これに関しても自己責任をとってもらうことに変えました。検査結果の保管期間は、3カ月までとし、それを超えれば破棄することにしたのです。私たちは、3度足を運んでもらうことで、治療が完結すると考えているので、初診のみで再診をされない方は、クリニックの患者としては認めないことにしています。人と会う時でもそうですが、一度ですべてがわかるはずないからです。
当クリニックに予約を入れられる方は、こういったことを十分理解したうえで、予約をしてください。どこの医療機関でもかまわない人は、うちが見る必要はないと考えています。医療機関側が患者を選ばせてもらう、そういった新たな考え方を実行しているのです。